修正、修正、また修正
「今までの設定を覆す! 起承転結の起は、設定と修正の起だ! グダグダだが、それでいこう! ワッハッハー!」
天は、非難を受けても作品の修正に取り掛かる。
「天は、35度の猛暑で狂喜乱舞してるから、気にしないでください。秋になれば、落ち着きますから。」
麗は、ごもっともなフォローをする。
「前回、キャラクターの服装なんかの設定が入りました。あと必殺技が「お花水斬り」「お花火斬り」だったのが、おかしいので「花水斬り」「花火斬り」に既に修正されています。」
大蛇は、現状の修正報告を入れる。
「でも、カロヤカさんだけは「お花畑斬り」から訂正は入りませんでした。現在、カロヤカさんの属性無しというのがネックになって、足を引っ張っております。ニコッ。」
笑は、他人が足を引っ張っているのを見ているのが好きな、悪い人間である。
「いつになったら「炎のサラマンダー・チューリップ!」は打てるようになるのよ?」
苺は、カロヤカさんを潰せば、再び自分にスポットライトが戻ってくると信じている。
「妖精と小人が、あまり活躍していないので、鎧に変身する時に、妖精と小人は鎧になったことにしてしまいましょう。この修正のために、強い敵に出てもらいましょう。その流れからの「水のウンディーネ、水菖蒲!」と必殺技も強くして、独自色を強めましょう。」
カロヤカさんは、書かなければ創作できないこともあると言っている。
「みなさん! 今日の和菓子は、甘くて美味しい鮭ですよ! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」
「コンコン。」
本物の幽霊おみっちゃんとコンコンの今日の和菓子コーナーで取り扱う商品は、既に和菓子ではなくなっている。
「暑い。修正とは、過ちを認めるのではなく、進化という言葉でもみ消してしまえばいいのだよ。それが創作の特権だ。あ、私は食べたら帰るからね。」
幽子は、普段は長いゼリフだが、暑いので言葉少なめである。
「チャンス! 日本三大妖怪が既に出ている以上、それなりの強い敵キャラは、もう残っていないはず!? ここで適役として忍者の睦月ちゃんが登場して、カロヤカさんを倒せば、主役は睦月ちゃんのものね!」
ロイヤル奏も、あくまでも自身の登場作品の復権を願っている。
「ライト文学部! ファイト!」
「おお!」
「さあ! 創作スタート!」
「おお!」
これだけで青春モノっぽくなるご時世。
「1キャラ1言1巡で約1000字。これで良ければ、投稿しても問題はないな。」
「1話1000字でも十分長いですからね。」
「それに、その方が、キャラクターに言わせてるって点では、青春物語っぽいし。」
「暑いし、少しらくさせてもらおう。」
カロヤカにお任せあれ。
つづく。




