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迷走中  作者: 渋谷奏
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幸せに気づく!

「ああ! 現代ドラマであろうが、異世界テイストだろうが「人が見て幸せに前向きになってくれる物語」なら良いのか。」

「やっぱり水戸黄門。」

「日本の時代劇と、アメリカン・ヒーローは似ている。正義貫徹、必ず最後に正義が勝つのである。」

「自分にある問題は、きっとテンプレートの組み換えだ。起承転結の一つ一つの何かがズレているんだ。」

「「カロヤカさん」のテンプレートは良い。ほぼ完成形に近いはず。」

「ただ起承転結の一つ一つが手探りで弱いんだ。」

「構成ミスか? それは自分が悪い。」

「いや、まだ成長段階だ。起承転結を一つ一つ見直せば、きっと、もっと素晴らしい物語ができるはずだ。」

「とりあえず「カロヤカさん」の第1話で考えよう。約1200字ある。」

 カロヤカにお任せあれ。

「違うな。第1話を貼り付けてみたが、違うな。これはこれでカロヤカさんというキャラクターの物語として成立してしまっている。」

「「カロヤカさん」第1話は「人が見て幸せに前向きになってくれる物語」になっている。悪者も倒すから、スッキリもする。」

「ということは、それはそれで完成品ということになる。」

「起承転結の組み換えや、編集、増進ではなく、一から起承転結の物語を書けということだな。」

「カロヤカさんの登場、問題が起こる、問題を解決する、カロヤカさんの退場。起承転結は完全に守れている。」

「これは現代ドラマでも、異世界テイストでも同じだな。」

「これを1話で終わらせるのか、長い話にするのかか。」

「長い話にすると、起承転結がいっぱい。聖闘士星〇の12宮なら、起承転結が12回か。」

「そう考えるのが良い。」

「でも、1話完結の方が単純で分かりやすいよね。」

「なら、1話完結を12話続けて、1つの物語が終わるようにすればいいんだ。」

「頭いい!」

「それほどでも。」

「ということは、起承転結の起と結を変えなければいけない。」

「起で、前回の続きなどのを。」

「結で、次回に何をするのか、をしないといけない。」

「承転は、問題提起と、問題解決。」

「でも、それって、既に「剣物語」の時には、出来ていたよね。」

「無意識にできていたね。」

「できていたのを、意識していなかったのが問題?」

「普通に創作して、構想を練ったら、できていたっていうのは、物語を考える人間では、普通なんだよね。」

「納得。」

「あとは、やる気次第か?」

「世界は腐っているからと、作品が書けないのであれば、作家ではない。」

「大人の事情を感じるから作品を書くことを諦めるのであれば、作家ではない。」

「それでも、書き続ける者だけが作家である。」

「カッコイイ!」

「どこで、こんな決意の文章をパクってきたのか?」

「文章を書く人間として、普通の心がけである。」

「また、カッコイイ!」

「パクリも、大人の事情も、何もかも全部含んで無視して進む! これで決まりだ!」

「またまた、カッコイイ!」

「1つ終わっても、また1つやってくるのがいいな。」

「それでいて、壮大なスケールのやつ。」

「ということは、現代ドラマに異世界を登場させるのをやめる。」

「また異世界に現代ドラマを登場させるのをやめる。」

「そだね。」

「現代ドラマ。同じようなのが、たくさんあるからハードルが上がるけど、真面目に青春するか。」

「というと?」

「高校野球にしよう。」

「高校野球!?」

「しかも、女子。男モノ、多すぎるからね。」

「女子!?」

「八月のシンデレラナイ〇もウケたし、業界は、2匹目のどじょうが欲しいだろう。」

「アイドルモノのラブライ〇からの、アイドルモノの2匹目のどじょうブームと同じ狙いですね。」

「そういうこと。異世界テイストは、厳禁ね。」

「汗と涙と血を流せ!」

「生理現象ですね。月一で試合に出れない日が女子選手にはあります。」

「その日が試合でエースが生理で、2番手ピッチャーで試合に負けて、甲子園の夢が潰えるという、悲劇的伝説。」

「スランプのはずが、これだけで面白そうだ。創作意欲があるような、ないような。アハッ。」

「これだけは言える! エースは、カロヤカさんで、時速200キロオーバーの球をキャッチャーが取れないで試合にならないと!」

「その処理を考えるのが面倒臭いな。」

「ライト文芸甲子園のはずが、ライトスタンドで文芸の書籍を甲子園で読むになってるぞ。」

「このネタは、全て本編で使えるわ。」

「もう女子野球を考えるのはやめよう。ネタがもったいない。」

 カロヤカにお任せあれ。

「次、異世界ファンタジーはどうしよう?」

「こっちは何でもありだ。好きにしろ。」

「ウッホッホイー!」

「おまえは猿か、アラレちゃ〇か?」

「こちらも主人公は、カロヤカさんだ。」

「おお!? 2作同時主演!?」

「カロヤカさんの初期設定が神を超える存在だからな。オールだ、オール。」

「新しい言葉ですね。オールを司る者、それがカロヤカさんだ。カロヤカさんの前では、神も塵に等しい。」

「面倒臭いから、1つ1つ作るスタートにしよう。」

「どちらも過去キャラはオール出演だな。とりあえず、妖怪退治編から始めようか。」

「異世界転生、異世界転移っぽいかも? 違うな。ロマンシングサ〇みたいに継承、生まれ変わりモノにしよう。」

「それはダメだ。異世界生まれのカロヤカさんだ。時間軸は譲れない。」

「そして、別世界の2人のカロヤカさんが出会った時に、世界に何かが起こる!」

「おおー!? これは1と2からの3ですね!? 30万字も書くつもりですか!?」

「え? そこまで考えていなかった。」

「カッコイイ! さすが! そこまで先を見越して考えられていたんですね!」

「そ、そうだ。ワッハッハ・・・もう、後には引けない。」

「ということで、今年は新作2作品だけにして、ダラダラ、書こう!」

「おお!」

「ていうか、ここ、現在で何文字か分からないんだよね。それも怖い。」

「がんばりましょう。勝つまでわ!」

 カロヤカにお任せあれ。

 つづく。

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