25話 追放メイドは壊せない (中編)
街の南端から北端にかけて、事態は同時に進行している。
街の南端、正面門付近。
大量の幻獣たちが塀を越えていくなかで、デニスはよじ登り飛び越えようとする幻獣を道すがらに肉切り包丁で叩き落しながら、街をぐるりと囲む塀の細い頂点部を走っている。
「っづぁらあ! ちょこまか避けてんじゃあねえぞ!」
デニスが叫びながら塀の上を跳躍し、同じく塀の上に立つロストチャイルに飛び掛かる。
その一撃は、確実にロストチャイルの身体を肉切り包丁で捉える軌跡だった。
しかし、ロストチャイルは身体を紫色の霧状に変化させると、その高速の一撃をちょうど煙が風に吹かれるように躱してしまう。
空ぶったデニスの一撃が、塀の一部を破壊して吹き飛ばした。
「――――っくそ!」
どういう魔法だ? とデニスは考える。
以前に見た、奴の空間を移動する魔法と同系統の原理なのか?
それとも、まったく別の魔法か? そうだとしたら、これほどの魔法を複数系統習得しているのか!?
霧状化して霧散したロストチャイルは、デニスの攻撃を躱してから一度凝集するように集まると、空中を蝙蝠の群れが飛ぶように移動して、デニスの遠く前方に実体化した。
デニスと距離を取ったロストチャイルは、顎に手をやって呟く。
「料理人レベル100スキル『強制退店の一撃』……効果の強制発動型のスキルか。おそらくは、実体非実体に関わらず……しっかり避けないと危険だな」
「能書き垂れてんじゃあねえぞ、この皺くちゃ顔がぁ!」
デニスは遠くに離れたロストチャイルに悪態を付くと、彼を一旦無視して、いまだに塀の周辺に群がる幻獣たちをどうにかすることに決めた。
しかし、デニスがロストチャイルから意識を離すと……
「おっと、それは困るぞデニス君。しっかり相手をしてくれないと」
ロストチャイルは再び霧状になって空中を煙が舞うように移動し、デニスの頭上へと移動すると、飛び掛かるように実体化した。
デニスが頭上に出現したロストチャイルに即座に対応しようとすると、その身体が再び霧状になり、すうっと風に吹かれるようにデニスと距離を離してしまう。
「くっそ、この野郎がぁ!」
「ははは、怒りたまえデニス君。私のようなタイプを相手にするのは初めてかね? 何も相手を打ち倒すだけが強さではない。強さには、もっと強かな形があるのだよ。私の役目は、一人で事態を解決しかねない厄介な君を、ここできちんと足止めしておくことだからな。それで十分、それで全員がゲームオーバーだ」
「ぶち殺してやるぞ、この野郎!」
デニスとロストチャイルの攻防が続いている街の南端から中央通りを進むと、中央広場の近くで双剣を握ったケイティが、じりじりと後退しながら大量の幻獣を一人で相手取っている。
ケイティは街で最も背の高い建物――以前にバチェルが身を投げようとして、今夜の襲撃の際にはグリーンとポルボ達が寝ずの番で警戒にあたっていた時計塔を遠目に背にしながら、孤軍奮闘していた。
そこからさらに北に進んで時計塔に近づくと、そこは元夜の霧団本部の屋上である。
月明かりが照らす中で、ツインテールの魔法使いとポニーテールの魔法使い、そしてその後方からバチェルが、三人で一斉にキャンディに襲い掛かっていた。
「『暁の護矢!』」
「『死者の誘う手!』」
左右に散開しながらキャンディを襲うツインテールとポニーテールがそれぞれそう叫ぶと、ツインテールの放った魔力の矢と、ポニーテールの展開した足元から伸びる複数の不気味な白い腕がキャンディを捉えようとした。
キャンディはそれらを素早いバック宙を繰り返しながらひらりと避けると、はるか下の地面が見える屋上の縁に踏みとどまる。
キャンディは肉付きの良い脚をバネのように折りたたんでしゃがみ込むと、自分に襲い掛かる三人をざっと見まわした。
「……見たところ、一番レベルが高いのは……あの奥の茶髪かしらぁ」
「避けるなちょこまかとー!」
「意外とアクロバティックだなてめー!」
「『探偵の仕業』」
キャンディがニヤリと微笑んでそう呟くと、その姿がすうっと消え去るようにして、夜の闇の中に溶けた。
「はあー!? 消えたんだけどー!?」
「どんなスキルー!?」
ツインテールとポニーテールが混乱して叫び、後衛に回っていたバチェルが言う。
「回避スキルの上位技、隠密スキルや! うちらの五感を『回避』されとる! その辺におるから気ぃつけ……」
そう言った瞬間、バチェルは自分の鳩尾に、何かが押し付けられるような感覚に気づいた。
「『探偵の極意』」
次の瞬間、バチェルは腹部に鉄球を打ち込まれたような衝撃を感じて、考える暇もなく後方へと吹き飛ばされた。
「うおー! バチェル氏ー!」
「バチェルちゃーん!」
バチェルは後方に転がり、あわや屋上から転落するかという瀬戸際で何とか屋上の床に指を立てた。
「はぁぐっ……ぐぉおっ……」
鳩尾に破壊的な一撃をもらって、バチェルは呼吸が出来なくなる。
身体の感覚が喪失したようだった。
屋上のタイルに立てた指から、爪がいくらか剥がれたかもしれない。しかしその指先の感覚さえ遥か遠くにあるように感じる。
接触によって隠密スキルを解除したキャンディが、即座にバチェルを屋上から蹴り落とそうとステップを踏んだ。
しかし、背後から飛んでくる魔法の気配に気づいて、キャンディは踏み出した足を床に突き刺すようにして横へと直角に曲がると、そこからさらに隠密スキルを発動させて、夜の闇の中へと消えていく。
「うわあ! また消えたー!」
「ば、バチェル氏! バチェル氏―!」
キャンディと三人の戦闘が続く元夜の霧団本部。そこから時計塔の横を通り過ぎて中央通りを北に進むと、後退中の後衛組が街の最北を目指している。
そしてそこから真っすぐ北へ。
各々の目標地点である街の最北端、冒険者ギルド本部。
折り畳み椅子に座って脚を組みながら中央通りを真っすぐ見据えているのは、避難所の直接護衛を任されるジーン料理長。
ギルドの中から一人の男が出てくると、建物の目の前に陣取るジーンに声をかけた。
「ジーンさん」
「避難の状況はどうだい?」
ジーンはそう声を返した。
「まあ、今のところはよくやったと言えるんじゃないか。しかしな」
「しかし?」
「あのレストランの……ヘズモッチさんが見えねえんだ。従業員の子も知らねえって」
「ヘズモッチが?」
「ジーンさん、知らないかい?」
男がそう聞くと、ジーンは何も答えずに、椅子に深く座りなおした。
「…………」
ジーン料理長が待ち構える最北の冒険者ギルドから、街の東のやや北側。
まだ幻獣たちの気配の無いこの北東の通りでは、ハームがオリヴィアを圧倒していた。
「ヅァアッ!」
オリヴィアが叫びながら、両肩から伸びる二本の砲身を起動させる。
砲口が魔力の爆発によって七色に瞬くたびに、凝集された魔力の光弾が射出された。
左右の腕を腹部で交差させる独特の構えを取るハームは、砲撃を繰り返しながら後方に距離を取ろうとするオリヴィアに対して、撃ち込まれる光弾を上体のダッキング技術によって頭を素早く振りながら躱し、その懐へと一瞬でステップインする。
瞬時に距離を詰められたオリヴィアは、反射的に振りかぶった右の拳をハームへと叩き込もうと試みた。
しかし、前方に体重を載せていたはずのハームは、その拳を残像が残るほどの速度で上体を逸らして躱すと、空ぶってがら空きになったオリヴィアの右腹部に対して、コンパクトなボディを三発連続で叩き込む。
「ヅァ……ッ!」
細いスレンダーな身体を無数の金属と鉱石で構成され、普通の人間の数倍の体重があるオリヴィアの身体が、斜め下から突き上げるようなボディの連打によって一瞬だけ浮き上がった。
腹部の構造系に損傷が発生し、内部のゼンマイや鉱石が破壊されたのがわかる。
記憶鉱石のいくつかも砕けて、記憶のいくらかが消失した感覚もあった。
常人であれば、内臓の不可逆的な損傷は避けられない威力だ。
浮き上がったオリヴィアのつま先が地面に触れる寸前に、視界の外側から続けざまに繰り出された右フックがオリヴィアの顎を捉えた。
「オリヴィア!」
アトリエが叫び、顎を打ち抜かれたオリヴィアは猛進する馬車にでも轢かれたような勢いで横にすっ飛ぶ。
身体が金属で構築されていなければ、首をもがれかねない打撃だった。
オリヴィアはガシャガシャという音を立てて地面に転がりながら、容赦の無い追撃に来るハームに向けて砲身を向ける。
態勢を立て直すまで砲撃をがむしゃらに撃ち込むと、攻撃先の予測ができない砲撃を見て、ハームがバックステップで距離を離した。
ハームは落ち着いている。
一気に決める必要は無い。この繰り返しで良い。
ハームは、白兵戦の中で静かに昂ぶる自分に対してそう言い聞かせていた。
距離が離れればあの砲撃が有効になるが、また距離を詰めて少しずつ行動不能にすればいいだけのこと。
メイド服を土で汚しながら立ち上がったオリヴィアは、身体中に深刻な損傷が発生していることを自覚せざるをえない。
普通の人間の身体であれば、数回は死んでいるだけのダメージが蓄積していた。
「ハァーッ……グァ……ッ……」
「その砲撃だが……もうずいぶん撃ったんじゃないか?」
ハームが首を傾げながら、そう聞いた。
オリヴィアは何も答えなかった。
「無限に撃てるわけじゃないだろう。見たところ、その砲身は魔力の変換装置……魔法の術式を組み込んだもの。そのエネルギー源はお前の身体を動かす魔力を使っているはず……無限に撃てるわけじゃない」
「サア……このオリヴィアには、難しいコトはわかりマセンノデ……」
「魔力を使い果たして行動不能になるのが先か、私に破壊されるのが先かだ。すでに動きが鈍っているように見えるぞ……忠臣の魔法人形よ」
オリヴィアはそれには何も答えなかった。
速い。
速すぎる。
オリヴィアはひたすらに、そう思った。
何をやっても攻撃を当てられる予測が立てられない。
あの高速の打撃を回避することもできない。
戦闘において、圧倒的な実力差が存在している。
オリヴィアが動かないでいると、ハームはちらりと一瞬だけ、逃げずに立っているアトリエの方を見た。
「あの小娘……たしかワークスタット家の正式な跡取りだったな」
「…………」
「あれも、お前を行動不能にした後で始末させてもらう。小娘の一人如きどうってことはないが、その身体に流れる血と発言力は厄介だ……まだあの家を崇拝している連中がいるからな。禍根は残さん」
「アトリエ様、逃げてクダサイ……」
「無駄だ。お前はすぐに破壊するし、あの小娘も逃がさん」
ハームはそう言って、両足で小刻みなステップを始めた。
攻撃が再開される合図。
一撃だ。
ハームの軽やかなステップを見て、オリヴィアはそう考えた。
一撃加えることができれば、
あの生身に渾身の一撃さえ加えることができれば、
「ワタシを壊せると思ウナ……悪い人間!」
オリヴィアは再度拳を構えて、両肩の砲口をハームに向けた。
おそらく、砲撃の余力はわずかしか残っていない。彼の言うとおりだ。
「アトリエ様は絶対にお守りスルゾ! たとえこの身体がコナゴナに破壊されヨウトモ、ぜんまいの一枚になったとシテモ! あなたは必ずぶっ飛ばしてサシアゲルゾ!」
「残念ながら、お前が私に勝つ可能性は万分の一だ。ゼロに等しい」
「万分の一ダト! ゼロじゃあないんデスネ! ナラバ、このオリヴィアには、それで十分ダ!」
場面は戻り、街の南端。
正面門付近。
幻獣たちの大半はすでに塀を越えて、中央通りから街の最北へ向かっていた。
デニスと対峙しているロストチャイルは、その光景を満足気に眺めて、デニスに微笑みかける。
「どうだね、デニス君。私に逆らった馬鹿な町民たちが食い殺されるまで、もうそんなに時間はないぞ」
「……貴様は、絶対にぶち殺す……」
そう悪態をつきながらも、デニスは吐き気を催すような焦りを感じていた。
そんなデニスの心中を見透かすように、ロストチャイルは粘着性の声色でデニスに語り掛ける。
「いくら個人として強くても……たとえ最強だったとしても、この世界ではどうしようもない。君は結局無力だ。大事な物は一つも守れない。腕っ節だけでは、この世界で何も守れやしない。せいぜい守れるのは自分の身ひとつだけ。私を倒そうとも無駄だ。もうどうしようもないぞ……くはは、ははははは」
ロストチャイルはそう言って笑うと、足元を霧状に変化させたまま、塀の上をゆっくりと滑るように移動した。
「しかし、まだみんなが生き残るチャンスはある。一つだけ方法がある」
ロストチャイルは人差し指をピンと立てて、デニスにそう言った。
「…………?」
「幻獣を管理していたのは私だ。私なら、あの幻獣たちを止めることができる。あの商品たちには、こういった事態のための安全装置をかけてあるんだ……まあ、当然のことだろう?」
「……何が言いたい?」
「その安全装置を起動してあげてもいい。それで、あの凶暴な幻獣たちの動きを止めることができる。君が、ある条件を飲んでくれるのなら」
「遠回しに言わねえと何も話せねえのか、てめえはよ……」
デニスはそう言いながらも、心臓を高鳴らせて背筋を焼くような焦燥を感じていた。
その様子を見て、ロストチャイルは顔中の皺を寄せると、にっこりと微笑む。
「君が私に飼われるなら、みんなを助けてあげよう。どうだね、デニス君」
「……どういうことだ?」
「意思決定の力を奪う、首輪のマジックアイテムが存在する。古来に奴隷を使役するために使われていたものだ。法律ですでに厳しく禁止されている代物で、私はそれをこっそりと一つだけ所有しているのだが……」
ロストチャイルはコートのポケットから古びた首輪を取り出してみせると、それをひらひらと見せびらかした。
首輪には小さな灰色の宝石が装着されており、その宝石は月明かりの下で不気味に輝いた。
「君にはこれを付けてもらう。それで、大人しく私に飼われるんだ。ペットとしてね」
「ふざけたことを……」
「しかし、それしかないぞ? デニス君。ここでこのまま私と一緒に、街の人々の悲鳴を聞くかね。食い散らかされた肉片を掃除したいかね? それとも、私に飼われるか? どっちでもいいんだよ、デニス君。私はどっちでもいい」
「…………」
デニスが答えないでいると、ロストチャイルが続ける。
「それで町民たちは助けてやろう。幻獣たちに付けてある安全装置を起動させてやる。一斉に動きを封じることができる代物だ。だが、君は一生首輪をつないで惨めに飼ってやる。暗い檻の中で家畜のように一生を過ごさせてやる。裸で無様に飼ってやろう。私に逆らったことを永遠に後悔するんだ。ふざけた炒飯など一生作れないぞ。君には、せいぜい豚も食わん残飯しか与えん。さあどうするデニス君。我が身が可愛いかね? どうだ? お前はどうする? その選択に興味がある。私に見せてくれ! その貴重な選択を聞かせてくれ!」
「…………」
デニスは街の様子を眺めた。
おびただしいほどの幻獣たちはすでに塀を越えて、街の最北へと向かって駆け出している。
どうにかできるとは思えなかった。
敗北したのか?
デニスはふと、そう思った。
俺はまだ負けてねえのに。
腕っ節なら誰にも負けねえのに。
もう、どうしようもないのか?
「どうするデニス君。もう時間が無いぞ。早く決断しないと……」
ロストチャイルの声が、ずっと遠くの方で響いているように聞こえた。
こいつの言うとおりにすれば、街の人たちは助かるんだろうか。
他に方法はあるのか?
俺さえ犠牲になれば、確実にみんなの命が助かるのか?
デニスの頭の中で、答えの出ない問いがふらふらと揺れる独楽のように回転していた。
そしてその独楽は、
ふらりと態勢を崩すと、
回ることをやめて、転がった。
「……てめえの言うふざけた首輪を付ければ、街のみんなは助けてくれるのか?」
「ああ、約束しよう。私は約束を守るぞ。約束したことは守る」
「ならよ…………」
ロストチャイルは顔の皺を限界まで寄せて笑いながら、デニスの返答を待った。
デニスは数秒迷い、
その手に握った肉切り包丁を、
力なく手放そうとする。
そのとき。
暗闇の中から、
もう一人の料理人が跳躍して、ロストチャイルに背後から襲い掛かった。
「――――っ!?」
その襲撃に一瞬前に気付いたロストチャイルが振り返り、身体を霧に変えようとする。
ほんの刹那の前後だった。
小さな身体の料理人は、握っていた包丁を渾身の力で振り下ろす。
その一閃は、同時に霧状化したロストチャイルに対して空ぶったかに見えた。
しかし、飛び散った鮮血を月明かりが照らして、細やかな光の粒子を浮き上がらせる。
「ぐ、ぐぉぁあっ!? ぐあぁぁっ!?」
霧状になって空中を滑空するロストチャイルが、苦悶の悲鳴を上げた。
小さな料理人の握った包丁の刃に、微かに血が付着している。
その姿を見て、デニスが驚いた声を上げた。
「――――ヘズモッチ!?」
「なーにやってるんですか、副料理長!」
「お前、どうして……」
「ああもうほんと脳筋ですねえ副料理長は! あんなの本当かどうかわかんないじゃないですか相手は詐欺師ですよ口八丁で何とでも言えます! というかあの量の幻獣を同時に止める安全装置って何ですかそんなもんあるんですかぁ!」
そうまくし立てながら、ヘズモッチはデニスに駆け寄る。
「しかしよ……だったらどうすりゃいいんだ、ヘズモッチ」
「とにかく! あいつを速攻で倒して避難所を全力で守りに行きましょう! もうそれしかないですよ! いつまであいつの策略に乗ってるつもりですかあ!」
ヘズモッチはデニスの目の前まで駆け寄ると、そう叫んだ。
ロストチャイルは二人から距離を取って実体化し、斜めに切り裂かれた血まみれの顔を手で覆って、二人に憎悪の瞳を向ける。
「貴様ら……この私に傷を……くそったれな血がたくさん出てるじゃないか……くそぉ、このクソガキ共がぁ!」
それを見たヘズモッチが、デニスの腕にこつんと肩をぶつけて聞く。
「さて、副料理長? 元ブラックス・レストランのワンツーコンビでも再結成しませんか?」
「まさかてめえから説教食らう日が来るとはな。やってやろうじゃねえかヘズモッチ! ブラックス・レストラン、副料理長コンビ結成だ!」




