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プロローグ


ニ〇五〇年四月五日。


人類初、日本の技術が生み出したゲーム至上最高傑作。

それは、過去の漫画やアニメ、ゲームなどでも【夢のゲーム】

として扱われてきた。


フルダイブ型VRMMORPG、〈ゲーム・オブ・リミット〉は、発売当初、日本限定で発売されていた。


しかし、あまりのクオリティと、たった一つのサーバーで、日本人すべてのクライアントが、同じ世界で遊ぶ事が可能と言う情報を世界に流すと、

世界中の人達が〈ゲーム・オブ・リミット〉に注目し、またたく間に世界中にこのゲームは発進されていった。


そして今、

ニ〇五一年五月一日。

〈ゲーム・オブ・リミット〉世界規模の初の大会である、

『ゲーム・オブ・ヴァールティクス』が、開催されていた。


この大会は、名前通り、〈ゲーム・オブ・リミット〉の頂点を決めるものである。

出場人数は30人、予選を勝ち抜いた猛者達が、ここの会場のステージに上がることができる。

ゲーム内容は、直径100メートル程の広さのステージで、反則(課金アイテム、勿論ハックなど)以外ならどんな戦い方でもokな、一対一のpvp戦だ。

会場は、〈ゲーム・オブ・リミット〉の発進地である、日本の日本武道館で行われた。

多分日本武道館もここで、ゲームの大会をするとは思ってもみなかっただろう。


会場内では、一万人以上の観客が、中央の巨大スクリーンに釘付けになっていた。

そんな中プレイヤー達は、ヘルメットのようなハードを被り、巨大スクリーンの下で死んだように横たわっている。


そして、プレイヤー達は、ゲームの中で死闘を繰り広げていた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~


「トーナメント戦だから負けは許されない。俺は、勝つ!」


これは大会決勝戦。

相手は見た目はひょろっとしているが、大剣使いの男だ。

これまでの試合を見たところ、ガンガン身体能力を魔法で上げていって、戦うスタイルだ。


俺は、近距離戦が得意な片手剣だ。

魔法を使いながら間合いを見て、攻めに入る、慎重に責めるスタイルだ。


正直いって、本来ならば相性は良いのだが、相手は、相手の間合いに入る速度が尋常じゃないほど速い。近づかれてからあの大剣で切られたら一環の終わりだ。

多分HP五割は持っていかれる。


相手は多分速攻で狙ってくる。そこを狙おう。


「それでは決勝戦。この激闘を制するのはいったい誰なのかああぁぁ、それではカウントダウンスタート!!」


カウントダウンとともに俺の鼓動は速まっていく。


『五、…………』

『四、…………』

『三、…………』

『ニ、…………』

『一、………… パンッッ!』

「それでは、スタートォォ!!!」

「うおおおおおぉお!!!」


ハードの音声機能の所から、スターターピストルの音が聞こえ、俺はすぐに相手との間合いをとった。


「やはり速攻できたか。」


しかし俺は間合いをとり、攻撃を受けない範囲に行き、魔法で遠距離攻撃をする。

相手も一度間合いをとって、ちがう作戦を実行するようだ。

しかし、大剣に遠距離攻撃はないばず?

何をする気だろう?

考えながらも俺は遠距離攻撃を続ける。


「くっそ、やっぱり硬い。」


俺は一度間合いをとり、作戦を練り直す。

このままでは決定打にはなり得ない。

どうする?身体能力を向上して一か八かで攻めるか?

いや、?でもそれだと相手の思惑通り、近距離でボコボコにされてしまう。どうする?


考えていると相手が動き出したようだ。


「よしっ、どうくる?」


相手は身体能力を向上して、一気に攻め込んでくるようだ。

しかし、距離は沢山ある。魔法で応戦して、…………、速い。速すぎる、!やばいこのままでは負け、る?


気づいたら、体が真っ二つになっていた。


「WINNER………、アレェェェ〜〜〜ン!!!」


ゲームから目覚めた俺は何が起こったのか訳もわからないまま呆然としていた。


「大丈夫かい?ぼうっとして?」

「あ、あぁ、大丈夫だ。」


アレン?っは、見た目はあっちと変わらず、ひょろっとしていて、つい最近中学生に入ったような体つきをしている。


「ありがとうございました。」


アレンはニコッとして笑いかけてきた。

それにすかさず俺は返した。


「あ、あぁ、こちらこそありがとな。」


こいつは何者なのだろう?

普通のゲーマーでは無さそうなんだけどな?


このあと俺は、表彰台に登り、この大会は幕を閉じた。



~~~~~~~~~~~~~~~~~



「はああぁぁぁ、弱い。」


優勝して帰ってきた俺は、大会の事を思い出しては、失望していた。


「期待はずれもいいとこだな。」


しかも明日は、休日明けの学校だ。ダルい。

これならいっそ、このゲームをもっと楽しめる場所にでも連れてってほしいよ。


俺東蓮あずまれん14歳は、重いまぶたをとじ、眠りについた。



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