弁償しろ
「こいつは俺を復活した魔王だと思い込んで、『使者から魔王復活を聞いている』とか、『魔王軍の軍師にしてくれ』っつーことを念話で言って来たわ。」
「魔王軍だと!?」
「お前ら、仲悪ぃらしいじゃん。こいつ俺に『ガイン一緒に倒そうぜ』っつーこと言って来たぞ!ざまぁ!」
「そんなバカな!お前が、メ殿を操ったのだろう!?」
「俺がそんな奴に見えんのかよ!」
「ミサを魔法で操って、大地王を人質にしたろう!」
「操ってねぇわ!そんな魔法あるなら、あんなザコい奴じゃなくて、お前みたいな強ぇ奴操るわ!」
「むう…!」
「ミサは俺を脅したんだっつーの!なのにお前が勘違いして、勝手に退いたんだわ!考えてもみろ!何でミサが俺の仲間を人質にして、お前を脅すんだよ!おかしいだろうが!あのシチュエーションで脅されてんのは、どう考えても俺だわ!」
「確かに…!」
「確かにじゃねぇわ!不確定な話とか勘違いで、俺をつけ狙いやがって!俺の服弁償しやがれボケ!この服一着しかねぇってのに、悪い奴だお前は!金払え!金払えクソ野郎!ちょうだいの手!」
「す、すまん…。払うとも…。」
「払うのかよ!え?今!?」




