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俺たちの転生

 熊谷は多分熊だから、喋れないだろうし、俺、あいつ嫌いだから、いらないわ。はい次。


「穴倉ー。 穴倉よーい」

 穴倉は他の奴らからは少し離れた場所にいるっぽいわ。

 はぁメンドクセーわ。

 徒歩5分は実際は15分かかるの腹立つわ。あれ地味に腹立つわ。

 不動産関係者は絶対考えた方がいいわ。


「呼んだ?」

 ポコ。土の中から、変な生物がコンニチハ。


「え、何それキッショ……! 穴倉、お前何それ……!」


「ベースはもぐら。 頭に羊のつの。 しかも体は半透明。 真っ赤な心臓とか見えるよ。 あと、頭頂部から頭割れるよ。 そっから触手がピシューって出るよ」


「え、まじで?」


「まじで」


「試したの?」


「試した。 ゴブリン捕食した」


「うわキッショ……!」


「俺、何かレアモンスターのスケルトンもぐら変異体ってやつらしいよ。 レベル1だけど、通常のスケルトンもぐらのレベル6相当の強さだって言われた」


「通常のスケルトンもぐらの強さの尺度が分からんわ」


「俺もそう思う」


「そもそもスケルトンもぐらって何だよ。 オリジナリティーありすぎて想像もつかんわ」


「俺もそう思う」


「穴倉悲惨だな~。 化けもんじゃねぇか」


「俺もそう思う」


「俺どうなんだろ? 背縮んでるし。 今、百六十センチないわ。 百七十五センチあったのに。 あっ俺、魔人らしいんだけど」


「それかなり良いんじゃないの。 見た目も可愛くていいな。 小さいのも、むしろありじゃないの?」


「まじで?」


「まじで」


「まぁ、日頃の行いの差だわ。 とりあえず、熊谷以外集まったから、これからの作戦練ろうや」


「俺、遠慮しとく。 一緒には行かない」


「まじで? 何で?」


「たくさん食って、進化する。 次会う時はお前ら食うかも、って他の奴らに言っといて」

 あれ?穴倉?穴倉ー?


 穴倉はいなくなった。

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