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エオエルのこれまで

「実は、ベルティザの地下に魔王が幽閉されている」


それをビクトーに打ち明けたのは、何故だったのだろうか。

気味の悪さに、ビクトーを計りかねたが故の、物差しのつもりだったのかもしれない。

アーマンダインのエオエルにとって、ベルティザのそれは、直接関わることではなかった。

魔王の体を隠し持っているバンダーベルグを非難する気持ちなど、ありはしなかった。

あるとすれば、嫉妬だった。


エオエルは、力ある者が好きだった。

自分には力がなかったけども、力ある者を補佐する仕事に就くことが出来た。

天職と思い、身を粉にして働いた。


アーマンダインの冒険者たちと密な関係となり、時には悪事の片棒を担いだことも、一度や二度ではなかった。

表に出せない話も多く、納得出来ないことは多々あったが、引き受ければ、冒険者を裏切る様な真似は一度としてしなかった。

次第に冒険者たちに信頼される様になった。

お陰で全てを自分一人で抱え込み、悩むことは幾度となくあった。


そしてある時、神殿の懺悔室へと向かい、ミラーと出会ったのであった。

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