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起きろ魔拳

忍の術である影分身は、己の影を実体化、己の姿に擬態させ、後追いで補助攻撃をさせるスキルだ。

高等なスキルではあるが、補助そして変わり身に使うスケープゴートの域を出ない。

だが、影の特性を保有するあずみが使うと、全く異なるスキルへと変貌を遂げる。


「「拙者の影分身を、そんじょそこらの影分身と一緒にするなでござるよ」」


二人のあずみの声が重なり、一斉に、しかし別々の動きで爪を振るい、同時にSARUを斬った。

SARUはガードを上げ、突撃していたがしかし、その腕をなます斬りにされたのだった。

並列の爪傷から鮮血が(ほとばし)る。


GUAAAAA(グゥアァァァァ)!」


だがSARUの突撃はそのまま継続された。

あずみの懐に入り、連打に次ぐ連打であずみのボディを狙うSARU。

あずみは影化ですり抜け、SARUの右腕に巻きついて実体化し、絞めつける。


「起きろ魔拳ッ!」


SARUは拳を開き、五指を伸ばした。

すると全ての指が縦に裂け、肩までその裂け目が走った。

裂けた腕は全てが蛇の様にうねり、あずみの拘束から抜け出す。

そして結束し、うねる拳があずみの左頬を襲った。

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