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影が斬る

SARUにガインが突撃し、大剣アル・マヒクでの突きを繰り出した。

寸でのところで気付いたSARUが、迫り来るアル・マヒクの切っ先を殴り、ガインを吹き飛ばす。

だが、ガインはその進撃を止める様子がなく、再び駆ける。

そして突然イオへと進路変更し、ショルダータックルでぶち当たらんとする。


「くっ、こんなところで終わるわけには!」


イオはカプリスの髪を掴み、ガインと自分の間に挿し入れ盾にする。


カプリスの背中に当たったその反動でガインは止まった。

カプリスは血をイオの顔に吐き、同時に足裏での蹴りをイオの腹に放ち吹き飛ばす。

障害となる相手を排除したカプリスは、口から血を(したた)らせたまま、ガインと共にアプリコットへ向けての軌道修正を済ませ、駆けた。

突進のさ中、ガインが大剣を振りかぶり、アプリコットを間合いに捉えて振り下ろした。


「魔王、(ほふ)るとも!」


その瞬間、凄まじい速さでSARUが駆けた。

ガインの大剣アル・マヒクがアプリコットへと到達するより早く、ガインの前へと躍り出て、渾身の左アッパーで大剣を迎え撃つSARU。

だが、カプリスが左側面から特攻して来る。

焔拳の連撃を繰り返さんと、炎が宿っている両拳を構えるカプリス。


SARUは、ガインの剣を拳で迎え撃ち、カプリスが繰り出す焔拳によるワンツーを体勢低くかいくぐって拳を硬く握る。

しかしその低い懐にさらに低いロイドが既におり、小太刀でSARUの喉を狙い、突く。

間一髪体を横に傾け、喉への突きをかわしたSARUであるが、ロイドの影に潜んでいたあずみによる背後からの乱れ斬りを捉えられず、背に無数の傷を作った。

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