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亜実の激情

「理解は出来てるみてーだな。なら素早く質問に答えてもらおーか。まず、てめーは何もんだ」


素直に答えが返ってくるとは思いもしなかったセオドールだったが、亜実はすんなり答える。


『リンガの種ですよ』


「何?リンガ?人食い果実のリンガか?」


『ええ。そのリンガです。私はリンガの変異種ですよ』


盗賊であるセオドールは、情報の真贋を見分けることには長けている。

普段方向音痴であるのは、ダーハムに進路を決めさせる遊び心故だ。

しかし、今は自分でしっかりと真贋を見定めていた。

亜実が嘘を言っているとは、セオドールは思わない。


「…マジかよ。もー一生リンガは食わねー。あぶねーったらありゃしねー。次の質問だ。てめーの背景は何だ?仲間はいるのか?てめーの上には誰がいやがる」


『私は単なる野生のリンガですよ。仲間とは離れ離れです。』


そんなはずはない。

そう思いながらも、深く追及は出来ないし、嘘を言っている様子もない。


「…次の質問だ。何で俺らを殺そうとしやがった」


『この子に悪い噂が立つのは困るのよ!』


初めての感情の発露。

しかも、突然の激情。

ここは適当な返答をすべきではない。


「わかった。まず俺らは絶対に誰にも言わねーし、魔物のおめーにはわからねーかも知れねーが、そもそも黒髪黒目のガキなんて腐るほどいて、個人特定なんて出来たもんじゃねー。リンガに寄生型の変異種があるなんてのも誰も知らねーし、お前は俺らの名前を何故か知っちゃいるが、俺らはお前の名前も、そのガキの名前も知らねー。これで、どこの誰がてめーらを特定出来る?そこは安心していい」


『…ふうん。鑑定スキルは持っていないんですか?』


「鑑定は、ごく一部の選ばれた人間や、知能が高い特殊な魔物しか持ってねーはずだ」


『そうなの?それはいいことを聞きました、うふふ』

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