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ヴァリッジの苛立ち

支持される大きな理由としては、やはり、吸血鬼を一人で迎撃したからだろう。


死傷者を一人も出さず、吸血鬼共を撃退し、いつ奴らが再来してもいい様に、毎日大通りにて睨みをきかせて防衛にあたっている様は、街の看板英雄に相応しい振る舞いに他ならない。


だが、ヴァリッジは、苛立っていた。


「あの小僧、スカしやがった…」


そうなのだ。

マシアスが来ないのだ。


そもそも、吸血鬼を撃退したというよりも、再戦の仕切り直しの為に帰らせた、といった方が正しいかもしれない。

そしてヴァリッジの中では、マシアスとの再戦に臨まねば、対吸血鬼が一段落しない。


故に待ち続けているのであるが、全く音沙汰がない。


「あの野郎、来たら絶対に許さねえ」


ヴァリッジは、時間にルーズな奴、消息がはっきりしない奴が嫌いだ。

約束した日からもう数週間経つ。

仲間のジャン・ジャックも、そしてエディも、フラリといなくなることが多い。

ジャン・ジャックたちへの不満もマシアスにぶつけてやろうと思っていることもあって、マシアスが来ないことに、余計にフラストレーションが溜まっているのだ。

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