表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
426/2233

ラスの報告

バンダーベルグは手を後ろで組み、靴音を大きくたてながら、威風堂々と歩く。

大臣ブリスコが気まずそうに、バンダーベルグに並んだ。

立場ではブリスコが上のはずだが、フードを被って俯き加減で歩くブリスコは、どう見ても従者の魔法使いにしか見えない。


「地下牢の二人が、ギルバーティの本体を持ち帰ったかもしれない」


ブリスコの言葉は、耳を疑う内容だった。

堪らず聞き返すバンダーベルグは、渋い表情でブリスコを睨む。


「どういうことだ、ブリスコ殿」

「…」

「答えられよ」


バンダーベルグの問いに黙り込むブリスコ。

後方からついてきていたラスは、ウェーブがかかった髪をかきあげ、頭頂部辺りで握り込む。

手を離すと、後頭部から頬、顎へと、手を滑らせて順に撫でていく。

顎の無精髭を撫で、あくびをしながら代わりに進言するラス。


「ふわぁ、っと、すみません。地下牢の二人が一身上の都合とか言って、契約を一方的に解除して姿を消しました。あとは侵入者ですかね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ