251/2233
泥だんごは、山の様に動かない
『泥島くん、映像は見ましたー?』
「あれ痴話ゲンカ?ですよね?俺には関係ないですよ~。」
『え?い、いやぁ、有栖川くん、死んじゃいましたけどー?』
「二股の報いですよ。あれはしょうがないんじゃないですか~?」
『か、かなぁ?でもねー、生き返らせる方法がねー、あるんですよー?』
「興味ないですよ~。」
『えぇっ…?あのぅ、あのね、聞いて?魔王になればー、蘇生魔法が使えるんですよー。』
「えー?俺、大地王なんでしょー?」
『まだ違います!でもね、魔王になれる可能性はありますよー!』
「別にいっかな~。魔王になったら、どんなメリット、デメリットがあるのか、わからないしなぁ~。」
『それは私が教えますよー!』
「え~?信用してないです~。…あなたが生き返らせれば解決しません?」
『えっ、それはちょっと…。』
「慈愛の女神なのに?」
『そっ、そうですねー。』
「じゃあアリス詰んでますよ~。慈愛の女神に出来ないことを、俺がどうこうする気はないですよ~。」
『…。』




