クマガイのワンチャンはこれからだ!
クマガイが目を覚ますと、そこは小さな洞穴の中だった。
奥行きは3m程だろう。
体を起こして外に出ると平原が広がり、眩しい朝日と澄んだ青空、顔にほんの少し当たる冷気が、クマガイにやや肌寒い外気温を知らせた。
顔にほんの少ししか冷気が当たらないというのは、つまり、顔が外気にあまり触れないということで、それは顔が何かに被われているからである。
そして、顔にほんの少し当たる風によって肌寒さを知るということは、全身が暖かくて気付かなかったからであって、クマガイは、自分が何らかの着衣を着ていて、それがやたらと防寒に優れていることを知った。
だが、防寒に優れているということは、反対に熱がこもりやすいということでもあり、数分も歩けば、クマガイは汗だくになった。
こうなると、涼みたいという気持ちがどんどん湧いてきて、早く外気に全身を晒したくなってくる。
女神カプリスに出会う前の世界で、二度、全裸徘徊のかどで捕縛された記憶があるクマガイとしては、誰もいない平原というのはどうにも物足りないのだが、当然、今は人に見せつけたい性癖よりも、ただ暑いから脱ぎたい、という気持ちだけで、頭を被う何かに手をかけるのだった。




