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バンダーベルグの思惑

ただし、手の内を見せつつの協力体制は、妖霊のリーダーとしては強くは出られないが、逆に市長であり、神官であり、ギルド長としてブレブロを批判しやすい立場というものを作り上げることが出来た。


タシリモは、ベルティザで何が起こっているかを知っていて、冒険者を貸してほしいと頼むギルドを目端に捉えながら、新たに有力な新人冒険者アリスを抱えた。

しかも聖騎士ガイン付きでだ。

これは、ベルティザに非協力的かつアーマンダインのエオエルの顔を潰す行為でもある。

実際、エオエルの怒り様は半端ではなかったし、ブレブロの暴走を鎮圧する為のベルティザとアーマンダインの連繋強化が出来た。

平たく言えばブレブロを襲撃し倒す為の二都市同盟である。


これを悪童のエディが敏感に嗅ぎ付け、口止め料を要求してきたのだが、それはバンダーベルグとしては嬉しい脅しだった。

エディからは、ジャン・ジャックとエディはブレブロへの帰属意識がなく、ヴァリッジが行くところについて行くとの情報を得られたのだった。


どうやら悪童はリーダーのヴァリッジに全ての決定権があるらしく、要求額を気前よく払ってやった上でヴァリッジと交渉をしたら、謝罪混じりにすんなりベルティザへの移籍を約束してくれた。

移籍と言っても、ブレブロに所属したばかりで一年契約があるとのことで、契約切れを待ってのベルティザへの移籍ではあったが。


ヴァリッジは、看板冒険者として招かれた自分を差し置いて、歪んだ報道でアリスたちが売り出されていることで、タシリモとブレブロ冒険者ギルドに疑念を持ったということらしく、エディとジャン・ジャックについても、契約をすんなり完了させてくれた。

タシリモの独善的な行動は、敵を多く作る結果となったのだ。

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