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俺なんかより

 レインも走り、抜剣したのが辛うじて見えた。

 あずみのクナイと激突し弾き合った。

 ニヤリと笑うレイン。

 対するあずみの顔は険しい。

 口元はマフラーに隠れているが、歯噛みしているであろう真剣な横顔に泥島は目を見張った。


(能力的には多分、服部よりも俺の方が強い。 けど)


 レインとあずみは斬撃、刺突、蹴りを繰り出し合い、捌き合っている。

 泥島が気を張っていなければ見失う速さのレインについて行くあずみの動きはまさに忍のそれと言えた。


(ふわふわした女だと思ってたけど、意外だったよ)


 泥島は強い。

 だがそれは、魔物としての強さだ。

 ゴーレムに備わっている強さだ。

 しかし、あずみの強さは、備わっている強さには見えない。

 繰り出す攻撃も、防御も、避ける動きも、堂に入っている。

 努力を重ねて体に染み付かせた動きだと分かる。


「俺なんかより、よっぽど強いよ」


 今のあずみの目には、先刻の様な弱々しさなど微塵もない。

 戦いに没頭している戦士の目になっている。

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