復活の大地王
更新頑張ります。
「リザレクト」
ピロリーン♪大地王こと泥だんご、泥島保典は、アリスの蘇生魔法で復活した。
「大丈夫かお前、オイ」
「聞こえたぜ、お前らの声。俺は何度でも蘇る。お前らが俺を待つ限」ベチャ。
アリスが大地王を踏んづけた。またも大地王は死んだ。
「ウザくてついやってしまったわ」
「今のは仕方ないわよ。泥島がウザいのが悪いもの」
つい、ミサも頷いた。
「リザレクト」
ピロリーン♪大地王こと泥だんご、泥島保典は、アリスの蘇生魔法で復活した。
「やめてよ。死ぬのに慣れるの怖いよ、俺」
「泥島がウザいのが悪いわ」
「そうね、私も、泥島がウザいのが悪いと思うわ」
「すいませんね……」
ミサも心の中で頷き、アリスたちに同意していた。
「……くそウザ泥野郎」
「えっいきなり何?アリスひどくない?」
「……お漏らし泥ウザ野郎」
「えっウソ?池中もひどくない?何だったらアリスよりひどくない?」
「ウザいわ」
「ウザいわね」
「勘弁して下さいよ~……」
少し和んでしまっていたミサは、はたと気付く。蘇生魔法で、死と生を容易く覆す。これが魔王の所業でなくて何だと言うのか。次元が違う高位の存在たちの談笑を前に、ミサは呆然と立ち尽くす。
「さっき俺、アリスに踏まれて死んだよね?ねえ?ひどくない?」
ミサに向けられた、泥島の目。すると、ミサの心の緊張は、またも和みと緩みの局地へと戻る。
「ウザいのだから、仕方がない」
手厳しいミサの一言が、泥島の心を抉った。




