2178/2233
アンノウンと読むんじゃバカども
そんな二人のやりとりを見て、ハッとする服部あずみ。
鑑定機能を使い、レインの能力を覗こうとする。
だが、精度の低い鑑定では、レインの能力の詳細は判明しない。
表示された文字はやはり“UNKNOWN”である。
「う、うんこなう……!?」
しかし、あずみの口をついて出た言葉は泥島と同じ。
UNKNOWNを読めぬ程度の英語力。
頭は……あまりよくない。
愕然とし、レインを睨むあずみ。
「結構イケメンなのにクレイジーすぎるでござるよ」
そしてあずみに呼応し頷く泥島。
「うんこ投げて攻撃して来るんだよ。 何なんだよそいつ」
二人のやりとりは、他の誰にも理解出来ないもの。
……と思われたが違った。
「アンノウンと読むんじゃバカども。 正体不明という意味じゃ」
カワベが呆れた口調で指摘する。
その視界にはUNKNOWNの文字。
つまりカワベは鑑定を使用出来るのだ。




