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詮索は控えねば
(なるほど、里か)
ジャービルの体から力が少し抜けた。
それは安堵したからだ。
「なら安心だな」
何故かというと、里の場所は外部の者には知られていないからだ。
ジャービルも何度か行ったことはあるが、どこにあるのかは知らされておらず、また、知ろうとしてはいけない。
「里に魔物が出たことは……」
「あるわけねえだろ」
(そうか、そうだよな)
黙るジャービルは、もう何も聞くまいと思った。
秘匿された里を深く探ろうとしてはいけない。
それは己の生命を危険に晒す行為だからだ。
ジャービルの目の前にいるシャサとはパーティを組む間柄だが、それはあくまで仕事の関係。
そしてシャサは里出身の忍。
詮索はシャサを挑発する様なもので、控えねばならない。




