表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2146/2233

ここから去れでござる

(全く、気に食わない奴ばかりでござるな)


 あずみは、この場にいる“(くさび)”の面々の顔をゆっくりと見渡した。

 しかし、(くさび)の誰もがクマガイに注目していて、あずみのことは見ていない。

 それは、クマガイの強大な力を肌でかんじているからこその反応。

 服部あずみも強いが、今のクマガイは次元が違う。

 しかも、以前のクマガイとは性格も変わった様に見える。

 あずみは、クマガイに凄味と余裕をかんじて、嫌悪感をこれ以上ないくらいに込めた目を向けた。

 視線をかんじたクマガイもあずみを見るが、たじろぎもせず、沈痛な面持ちで目を閉じる。

 これは、あずみの視線に対しての、クマガイの心の表れだ。


(嫌われてるよなー、やっぱり)


 クマガイは、造られた記憶の中の自分を思い返す。

 卑屈で卑劣な前世のクマガイを。


(造られた記憶の俺が嫌われるのは仕方がないけどさ、本当の俺じゃないのにそんなに睨まれてもね……)


クマガイを睨む服部あずみが口を開く。


「クマガイお主、ここから去れでござるよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ