表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2135/2233

もうこざかしいマネはよせ

 黒の操縦者はこれまで、他者の心をぐらつかせて暗躍して来た。

 戦闘をしながらも、心理的な揺さぶりをかけることを忘れない。

 それはクマガイが相手でも構わない。


「誰かに造られた自分を、そのままにしていていいのか?」


 黒の操縦者の声は、静かで染み渡る様な落ち着きがある。

 普段のクマガイならば、耳を傾け、そのまま侵食されてゆくところだ。

 だが、今回はそうはならなかった。

 他者に心理戦を仕掛けるのは、操縦者のしたいことというわけではなかったが、やらざるを得なかった。

 何故ならば、黒球の能力が、不安定な相手の心を侵食することだったからだ。

 だから揺さぶりはやめない。


「この世界の真実を知りたくはないか? 一緒に来い」


 かつてのクマガイならば、魅了されていたかもしれない。

 だが今のクマガイの確固たる心は動かせない。

 デシネを見るクマガイの眼力が、際限なく鋭くなってゆく。


「もうこざかしいマネはよせ」


 そしてクマガイの口をついて出た言葉は、真正面からぶつかろうとするクマガイの心そのもの。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ