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下等な造りもの

 黒球の侵食は、対象のネガティブな感情に食らいついて引き起こすもの。

 だから、クマガイの心は簡単に侵食出来ると思っていた。

 しかし、実際には上手く行かず、睨まれている始末。

 クマガイの目は怒りに燃えていて、黒球の侵食を受け付けない。


(全く効かないなんてことがあるのか!?)


 規格外と言える程の強い耐性を備えたクマガイに驚いた黒球。

 しかし気を持ち直し、口悪く罵る。


「下等な造りもののくせに」


 この言葉は、ある種の負け惜しみからのもの。

 黒球が精神的に劣勢であるからこそ出た言葉なのだが、クマガイには届かなかった。

 クマガイには、何かに、誰かに虐げられた記憶ばかりがある。

 お陰で、更なる怒りのトリガーとなった。


「じゃあお前は造りものじゃないのかよ」


 その瞬間、クマガイの姿が消えた様に黒球には見えた。

 あまりの速度について行けていないのだ。

 咄嗟(とっさ)に後ろに跳んだデシネ。

 その胸部に、爪撃の痕がはしった。

 黒球にダメージが通る。

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