アリスたち、仕事する
まじいいこと閃いたわ!
俺はにやにやしながら服部を見上げて喋る。
「服部はよぉ、犬の散歩終わったら、ギルドの掃除しに行け。そんで上級パーティーに愛想振り撒いて、協力クエストの約束取りつけて来い。スカートは短め、胸元ガッバァ開けて、露出度MAXサービスモードで行って来いよ。エロくお願いして来い。」
俺と衣装被らせた罰だわ。
男の嫌らしい視線にまみれて喜ぶヨゴレだと思われたらいいわ。
それによって、俺の清楚さが根強く支持される土壌を作るがいいわ。
「なっ!?嫌でござる!拙者、女を武器にするのは嫌でござるよ!」
断りやがった、この野郎。
でも甘ぇんだよ。
服部、お前が断れない必殺の言葉をお見舞いしてやるわ。
「頼むわくノ一。お願いだわくノ一。」
「ぐうう、くノ一と呼ばれたでござる…!何ちゅう甘美な響き…!断れん、断れんでござるよ…!あああ御意にござる…!」
「本当はお前の肌を他の奴に見せるのは嫌なんだぜ…?」
「くうう、ろくでもない男の定番決め台詞、きたでござる…!しかしダメンズに限って口が上手いの、何なんでござろうな…!拙者、彼氏にいい様に扱われる幸薄い彼女…!でも、そんな自分が嫌いじゃないでござる…!」
変態じゃねぇかよ。
こりゃ服部、ヒロインになれないタイプだわ。
ひくわー。




