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振り降ろされる爪

 何故ならば、フォンテスに期待する部分が大きかったから。

 吸血鬼たちの態度から、彼らのリーダーであることが容易に分かったので、頼れることならフォンテスがよかったからだ。

 しかし、その望みは早々に潰えた。

 となると、最有力候補に躍り出るのは穴倉である。


「あの……」


「何?」


 イルマの声に即反応する穴倉。

 だが、その声からは協力的な雰囲気はかんじない。

 むしろ視線は冷やか。

 興味なさげな虚ろな目は、すぐにイルマから逸れた。

 しかしイルマはその逸れた視線に向かって体を乗り出す。

 穴倉が軽く睨む様な目になったが、イルマは意を決して言葉を浴びせた。

 それは少し怒気を(はら)んでいて、誰の耳にも攻撃的に聞こえた。


「ちゃんと話を聞いて下さい!」


 その瞬間、穴倉の爪がイルマに向かって振り降ろされた。

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