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濁る目
つとめて冷静に振る舞おうとしてきたが、フォンテスの闘争本能が、悪心が首をもたげる。
それは、神の使徒である天使への反逆心。
そして、それを利用した駆け引きを思い付くフォンテス。
「シャノン」
「はい」
「あの女がどこの神殿の神官なのか、所在が分かるか」
「もちろんです。 え、フォンテス様、まさか」
シャノンがフォンテスの顔を見る。
するとフォンテスの顔は、先刻までの落ち着いた表情ではなく、以前の不遜なフォンテスに近くなっていた。
期待感から、シャノンは笑顔を抑えきれない。
フォンテスの目が汚く濁っていくのが、たまらなく嬉しい。
「奴を人質にする。 ここを凌いで、あの女がただの神官に戻ったら拉致しろ。 神と交信する為にな。 そして邪神と繋がるアリスたちとの同盟関係を続けて、神に差し向ける」




