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シャノンの上申
だが、シャノンの言った通り、女の体は神官ミラーのもの。
シャノンは、フォンテスたちとは違う。
他種族の主要人物などは把握しているし、吸血鬼の事務方をこなす関係上、人とコミュニケーションを取ることもある。
それ故に疲れることもあり、一時的に惑って、吸血鬼から離れようとしたこともあった。
だが、吸血鬼の一族をまた背負うとなれば、情報の共有はすべきだと考えた。
しかも、情報をただ共有するのではなく、自分の考えも添えるべきだとも。
(フォンテス様は、私の意見を聞いて下さるはず)
シャノンはそう確信しながら、フォンテスの前に跪く。
「恐れながら」
「許す。 言え」
シャノンの予想通り、フォンテスは聞く耳を持っている。
その姿勢を再確認出来たことで、シャノンは改めて一族の為に働こうと、気持ちを新たにした。
(やはり私の主は、この方で間違いないのだ)
そして、胸のすく思いで顔を上げると、フォンテスに上申した。




