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スッキリしたんだ
二人が、アリスのもとへと降りてきた。
二人が何故戦って、何故戦いが終わったのか知らないアリスは、治癒の手をかざしながら二人に問う。
「何やお前ら。 いきなりドンパチ始めて、いきなり終わったわ」
少し上擦り気味の声。
平常心ではないことがうかがい知れて、穴倉は満足げに目を閉じた。
口もとには微笑。
クマガイも似た様な表情。
それが理解出来ないアリスは「何笑てんねん」の一言と共に上空を見上げた。
視線の先にはデシネとゾミ。
「別に、終わったんならいいけどよぉ。 ワケわからんわ」
穴倉は大きな溜め息を一つついた。
(そうだな。 ワケがわからない。 けど、スッキリした)
「スッキリしたんだ」
「そうなん」
アリスの返事は、相槌に近いもの。
それ以上、何かを自分からは聞かない、掘り下げない。
だが、何かを言われるなら聞くつもりで言った一言だった。
「ああ。 スッキリしたんだ」
しかし、穴倉がこれ以上この話をすることはなかった。
体の傷が塞がった穴倉は、何だか、何故だか、アリスへのこだわりが少し和らいだ気がした。




