似ても似つかぬ似ている二人
クマガイと穴倉。
似ても似つかない二人。
だが、何かが似ている二人。
クマガイは穴倉に対して、依然として意地を張る。
「あんな弱い爆発さあ、俺をナメてんの?」
とは言うものの、クマガイは傷を負っている。
致命傷ではないが、両腕に多数の傷と焦げが出来ている。
このダメージは、高速で縦回転して触れるものを切断するクマバズソー中に爆発を食らったことで負ったもの。
風の噴射と、黒く硬く鋭くなる体毛を掛け合わせた回転鋸クマバズソーは、当たり前に回転刃の部分が強い。
だが、側面はいわゆる弱点と化した。
穴倉は言う。
「その弱い爆発で、お前はそのザマなんだよ」
涼しい顔でクマガイを見据える顔は、いかにも冷静といった雰囲気。
そして二の句の内容は、クマガイをあからさまに挑発、更には突き放すもの。
「お前の技は、俺にはもう効かないよ」
「は? じゃあもっかいやってやるよ!」
そしてクマガイは、その挑発に真正面から乗る。
クマガイ、穴倉。
二人はお互いに意地を張る。
穴倉は、爆発でクマバズソーを破ったが、効かぬわけではない。
触れれば切断は免れないのだ。
しかしながら意地を張る。
二人は、何かが似ているからだ。




