表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2025/2233

俺の盾を超えてみろ

「っ……!」


 痛みに一瞬顔を歪める穴倉。

 触手は穴倉の体の一部であり、痛覚が存在する。

 次々に切り落とされてゆく触手。

 だが、切られたそばから再生し、触手の盾の後ろに改めて束ねられる。

 そして硬質化。

 再生可能な限り、盾は無限に作り出されるのだ。

 しかも、穴倉は罠を仕掛けていた。

 何も知らず、回転を増すクマガイ。


「俺のバズソーの方が強いんだよ!」


 何気なく言った一言。

 だが、クマガイの心理が現れている。

 力を誇示したいという心理が。

 クマガイは、激しく回転しながら地上のアリスを見る。


(見てる、よな?)


 戦闘生物である穴倉に勝てば、アリスに今よりもっと認められるかもしれない。

 そうすれば何かがもっと変わる様な気がした。

 対する穴倉は、力を誇示したいわけではない。

 ただ、クマガイとの戦いにおいて退()く気はない。

 クマガイの叫びに返答する穴倉の語気が、少し強くなる。


「そうかな? なら俺の盾を超えてみろ……っ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ