表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
201/2233

穴倉羊透という魔物

化け物になったあの日、会った有栖川は少女になっていた。

穴倉はよくわからない魔物で、有栖川は少女。

有栖川は穴倉を見た瞬間、何それキッショ、と言った。

穴倉はこれで、先入観を抱いた。

自分の様な、奇妙な魔物になった友人は、多分いないのだろう、と。


だから、親友とされている泥島に会いづらかった。

目の奥に、ひとかけらでも怯えの色があったらと思うと、気軽に会うことが躊躇われた。


だから、自分から遠ざかろうとした。


『強くなれば、進化して別の魔物になれますよー。』

「人間にはなれないのか?」

『姿かたちが人間っぽい魔物なら、ありますよー。』

女神の言葉に、希望を抱くことが出来た。

目指すは、強くなって人間種になることだ。


だが、会ってみると、泥島も魔物になっていた。

正直、安堵したが、そんな自分に失望した。

親友とされる相手の変わり果てた姿を見て安堵する、性根が腐っている自分、目的を投げ捨てようと思い始めている自分に失望した。

こんな自分では、一緒にはいられないと思った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ