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2006/2233

世界の理(ことわり)を

 ゾミはデシネを恩人だと思い、ついてきた。

 病から救ってくれたのもデシネに追従した理由だが、ゾミの為に奔走(ほんそう)してくれた両親に応えて来てくれたことが大きかった。

 両親思いのゾミにとっては、これが何よりも嬉しく、子ども心に、信用出来る大人に思えたのであった。

 ゾミにとって信用出来る大人であるデシネは、邪神の力を持つと言う。

 邪神の力は禁忌の力。

 だが、ゾミの病を抑え、救ってくれた力。

 両親が奔走し見つけて来てくれた味方。

 よって、拒絶する道理など何一つなかった。

 すると同時に、一つの思いがゾミの心を支配する様になった。

 神、許すまじ、と。

 本来、ゾミは天使だ。

 神の使徒だ。

 だが、その神の使徒となる為に、生命の危機となり、両親がゾミを生かそうと奔走した。

 ゾミにとって、神は、自分と家族を害するものにしか思えなかった。

 邪神であるデシネが救ってくれたのも相まって、ゾミは、神を信じないどころか、デシネと共に神を倒すと誓い、配下となった。

 そして、表向きは神の軍勢に加わり、内部を探った。

 次第にゾミは、この世界の理解を深め、世界のかたちと、真理を知ることとなった。


「天使を、そして神を倒せば、貴様らは世界の(ことわり)をねじ曲げ、自分を進化させることが出来る」


 ゾミはデシネとアリスをまとめて、自分と対峙する者とした。

 その言葉に、デシネの眼光が鋭くなる。

 そしてアリスが歯をむき出しにする。

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