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どう動きますか
灼熱の閃光は細い。
限りなく細い。
だが、威力が低いわけではない。
それを見抜くゾミは、あえて受ける様なマネはせず、余裕をもってかわした。
「ふん」
そして鼻で笑うが、しかし、顔は笑ってはいない。
その瞳には、迫り来るアリス、そして後続のクマガイが映る。
だが、高空のゾミが真に瞳に捉えているのは、遥か遠く、地に立つデシネである。
「どう動きますか、デシネ様」
その声は小さく、誰の耳にも届いていない。
だが誰もが、デシネを意識するゾミを、その目線から読み取った。
とりわけ穴倉は、ゾミの眼中に自分がいないことを理解する。
だが、悔しさなどはなく、むしろそれでいいと思った。
「熱線砲」
何度も、何度も。
「熱線砲」
放たれる閃光は、全てかわされてゆく。




