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姉御の森

…寝過ごした。

どうやら昼頃の様だ。

早起きの為に早寝したというのに、一体何だというのだろう、今日の私は。

『おはよう。』

木の穴から這い出て、体を通常サイズに戻した私は、一定の範囲内にいる全ての生き物に届く範囲念話で挨拶する。

すると、色んな生き物から挨拶が帰って来る。

私が魔物との戦闘を繰り返し、奴らを倒すお陰で、今やこの森の一角は私の縄張りだ。

私はこの辺一帯の顔役になりつつある。


『おはようございます、姉御!』

『姉御、ぐっすり寝過ぎでやんす!』

鳥のピィと、リスのコロだ。どちらも、私を慕ってくれている。だが、姉御と呼ぶのはやめてほしいものだ。

色んな生き物から、昨夜のことについての囁きが聞こえて来る。

『何かあったの?ピィ、コロ、報告を。』

私はピィとコロに訊く。


ピィが答える。

『あの銀ピカのゴブリンが走り回って、姉御を探してたみたい。私は鳥目だから見えなかったけど、音は聞こえてた。一晩中よ。そして朝、森を出て行ったみたい。あのゴブリンの独り言を聞いた同族によると、もう時間だ、ブレブロでアリスが待っている、と言って街に向かったらしいわ。アリスの大姉御と決闘するのかしら…!』

アリスや私たちの敵であるゴブリン、確か、ガインとか言ったか?

奴が私を探していて、アリスに会うだと?

どういうことだ?

いや、今はまだ情報が少ない。

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