パーティー前夜
念話が届いた。
『おぉ、ガイン?俺俺。今まだ、ブレブロにいんだけどさ、明日、ギルドにパーティー登録しに行くからさ、お前も来いよ。お前LV高いじゃん?だから入れるから、俺のパーティーによ。そんでな、その森にさぁ、俺の仲間、カラフルスライムがいると思うんだわ。あれも出来たら探して連れて来てくれや。んじゃ、明日の朝来いよ。朝九時集合な。聞こえてんのかな?もしもーし?ガインー?頼んだからなー?』
何日も音沙汰なしで、突然これか。全く、苦笑してしまうが、アリスの頼みを断る気にもならない。
奴には、邪気がない。何となく、力になってやってもいいか、パーティーを組んでみてもいいか、なんて気になってしまう。
アーマンダインの神官ミラーから依頼があったところだし、ブレブロで何かあるのかもしれない。とりあえず、行ってみるとしよう。
しかし、あの虹色のスライムを連れて来いとは、また突飛な要求だな。
もうすぐ、日が暮れる。今から朝までとなると、三十刻(十五時間)程か。時間がないな。今すぐ、探すとしよう。
己の足なら、ブレブロまで六刻(三時間)もあれば着くだろう。明日の早朝にこちらを発てば何とかなるか。




