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三都会議

「本当ならば、隠蔽してなかったことにしたいのが正直なところだが、今、対策を講じなければ、この街どころか国、いや、大陸すら滅ぼすことになろう。だから、あえて包み隠さず言おう。…このブレブロに、魔王の配下を名乗る一団と、別の魔王が二匹現れ、激突した。」

タシリモの言葉を聞いた途端、それまで柔和な表情だったアーマンダインのエオエル老が、驚愕の表情で立ち上がる。

「さ、三魔王が同時に復活したというのか…!?」

わなわなと震えるエオエルは、額に掌を当て、ぶつぶつと何かを呟いている。

「エオエル様…。」

ミラーが、エオエルの肩に手を添え、着席を促す。

「あ、ああ。」

糸の切れた操り人形の様に、勢いよく着席したエオエル。だが、その恰幅のよさから、ストン、というよりは、ドスン、と重量を感じさせる着席となった。椅子は軋む様子もなく、その作りの頑丈さを伺わせる。

タシリモは、顔の前で手を組み、話を続ける。

「しかし、大地王と見られる魔王も、一緒に目撃されている。」

おお、と安堵の声が神官たちから洩れた。

───しかし。

「七色の嫉妬も、既に甦っている。」

バンダーベルグが、淡々と語り始めた。ざわめく室内。

「私は、嫉妬の魔王と対峙したことがある。箝口令を敷いているから、外には伝わってはいないが、ベルティザ市議会の満場一致による、独立都市への移行法案提出は、嫉妬の魔王の存在が明るみに出ても、国の介入をさせない為のものだった。ブレブロの状況を包み隠さず開示してくれたのだから、こちらも腹を割って話そう。我々は協力すべきだ。」

バンダーベルグが身を乗り出す様にし、タシリモの目を真っ直ぐ見据えた。完全に信用出来るかどうかはまだわからない。だが、ブレブロ防衛が目的のタシリモとすれば、裏があろうと、独立都市として近隣随一の武力を誇るベルティザの協力は、何はなくともほしいものだった。

タシリモは手を差し出す。

バンダーベルグは、ニヤリと笑いながら、その手を握った。

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