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三都会議

部屋には、ブレブロ、アーマンダイン、ベルティザの三つの都市のギルド長、そして神官がいた。


「遅れてすまん。ブレブロのタシリモだ。」

大して手入れもしていない癖毛に無精髭。タシリモはこの一週間、不眠不休で動いていた。疲れはピークに達していたが、その甲斐あって、ここに三都市の話し合いが実現することとなった。この事がタシリモに、幾らかの満足感を与えてはいた。


「アーマンダインのエオエルだ。こちらは神官のミラー。」

ピッチリと七三に分けられた白髪混じりの髪に、恰幅のいい体格の男。そして頭を丸めた痩せ型の若い女神官。


そして、髪の生え際がだいぶ後退した、長髪の紳士が口を開く。

「バンダーベルグだ。ベルティザの市長、神官、ギルド長をやっている。」

気取った態度が鼻につくのは、タシリモが平民出身だからだけではないだろう。貴族階級がどうにも好きになれないのは、タシリモの性分だが、このバンダーベルグという男は、ベルティザを独立都市にし、独裁下に置いていることで有名だ。どこか不穏な雰囲気を持っているのも、何となく他人に嫌悪させる要因になっていた。


「では、始めましょう。」

タシリモが来る間に、ブレブロの神官であるジアンは自己紹介を済ませているらしかった。タシリモは、椅子の背もたれに背中を預け、深く溜め息をついた。

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