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プロローグ
40パーセントくらいは実話なので共感して頂けたら嬉しいです。
「じゃあな!暇なとき連絡するよ!」
暇なときなんてないんだろうな、、、。
そう思いながら見送った。
新幹線の窓から手を振る彼を。
幼馴染の石垣智希を。
大好きな初恋の相手を。
私ともう一人の幼馴染、田中乃愛と新幹線が見えなくなってもホームからもういないはずの新幹線を見送っていた。小学校の卒業式の次の日だった。
いつまでもいつまでも。
また会えるとを信じて。
悩み事や、考えとをしているときに軽く握ったこぶしを口の前に置く。
そんな何気ないしぐさが大好きだった。
私と乃愛の喧嘩を止めに入って私と乃愛よりケガをした。
そんな正義感が大好きだった。
泣いているといつも甘いカフェオレを持ってきてくれた。
そんな優しい彼が大好きだった。
そんな彼が帰ってきた。中学一年生の終業式から一週間たった土砂降りの日に。
箱に入ったピクリとも動かない冷たい体となって。