カスミ
無欲の仙人にはなりたくありません。
夢を喰って肥る豚になりたいか
金を撒いて歩く猿になりたいか
萎んだ腹を膨らませるには
チーズだけじゃ足りないからって
脛を齧りとるネズミになりたいか
欲の皮をはぎとったふりで 嘘のマスクをかぶり
アバラを浮かせて 霞をすするやつなんて
なにひとつ信じるな 耳を貸すんじゃない
背を向ければパンくずに群がるひとりさ
灰に咲いて笑う花になりたいか
闇を映し光る蝶になりたいか
うまい話にはあやかるまえに
あやしむよう教えてもらって
罠をまわりこむネズミになりたいか
欲の皮をこんがりと焼いて あちこちをつっぱらせ
アバラを沈めた おなかを揺らすやつだけど
それひとつ信じれる 耳を貸してやろう
手を出したらパンきれをねだってくるんだ