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ヴィーゼとプレリエの錬金冒険譚  作者: 鯉々
第10章:日没
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第83話:群れ成す者達

 先導してくれているリオラさんの後を追いながら私達は山道を進んでいた。特に異常な雰囲気や異質な存在は確認出来ず、時折小鳥のさえずりや風による葉のざわめきが聞こえてくるだけだった。問題視されている虫も居ないらしく、私達はただただ上へ上へと登って行くだけだった。


「どうリオラ? 何か見つけた?」

「んや、全然。ていうか私が気付いてたら姉ちゃんも気付くでしょ?」

「……念のためよ」


 お父さんやシーシャさんも周囲に目を配っている様だったが、やはり何も妙な物は見付けられないらしかった。専門家であるお父さんや普段から狩りをしているシーシャさんでも何も見付けられないとなると私やプーちゃんが役立てる可能性は低かった。

 お父さんは空を見上げながら口を開く。


「リオナさん、その虫というのはいつも何時頃に確認されてますか?」

「そうね、大体は正午頃ね。その時間が一番多いわ」

「正午か……」

「どうかしたのお父さん?」

「いや……まだ仮説の段階だから何とも言えないかな。ただ虫の行動に一定のパターンがあるなら、そこから居場所を割り出せないかと思ってね」


 確かに話が本当ならその虫達は群体行動をするみたいだし、その行動の目的が何なのか分かれば待ち伏せて対処したり出来るかもしれない。

 ふと、先程から一言も発していないヘルメスさんの事が気になり、後ろを振り返ると遥か後方で息を切らし動けなくなっているヘルメスさんの姿があった。リオナさんは小さく溜息をつくと後ろへと下って行き、ヘルメスさんと会話を始めた。するとヘルメスさんはとぼとぼと山から下り始めた。


「あ、あのー! ヘルメスさんは!?」

「帰らせた! 彼女には向いてない!」


 まさかまだほとんど登っていない段階で体力が尽きるとは思わなかった……。私と同じで体を動かすのが苦手な人だとは思ってたけれど、まさかここまでとは……。正直、疎外感のある船で待っててもらうのは気が引けるけれど、今は我慢してもらうしかないよね……。

 ヘルメスさんと早々に分かれた私達はそのまま十数分程登り、休憩をするために開けた河原で腰を下ろした。川の流れを見るにどうやら生活用水にこの川の水を使っているらしかった。水は美しく透き通っており、魚達が心地良さそうに泳いでいた。


「ふぅ……。ねぇヴィーゼ」

「うん?」

「ヴィーゼはさ、何で虫が王城の上に集まるんだと思う?」

「まだ分からないかな。でも意味がある行動だと思う……」

「……あたしね、さっきからそれ考えてたんだけどさ、ちょっと思った事があるんだ」

「何?」

「ほら虫ってさ、夜になるとランタンとかに集まってくるじゃん? あれみたいな感じなのかなーって」


 確かに私も見た事がある。何故かは分からないけれど、虫は暗い所よりも明るい所を好む。もちろん私達だって明るい所の方が周りがよく見えるし、そっちを選ぶと思うけど……。

 私は石に腰掛けてシーシャさんと話し合っているお父さんに話し掛けた。


「ねぇお父さん」

「どうしたんだい?」

「えっとね、虫が夜に明るい所に集まったりするでしょ? あれってどうしてなのかなって……」

「ああ、それなら走光性っていう性質だね」

「ソーコーセイ?」

「うん。虫に限った話じゃないけど、一部の生き物は光の刺激に反応して行動を起こすんだ」


 走光性……もしかしたら噂の虫達はそれで太陽の光がよく当たる王城の上に移動してるのかも? リオナさんは正午によく集まるって言ってたし、太陽が丁度真上に位置する時間に反応してるのかも。

 私は自分の中で立てた仮説をお父さんとシーシャさんに話した。二人は黙って聞いていたが、話を聞き終えるとシーシャさんが口を開いた。


「……ありえる仮説だと思う。しかし、一つ気になる点がある」

「何でしょうか?」

「私が今まで見てきた虫は太陽が昇っている時間に走光性らしい反応を見せた事は無かった。十分周囲が明るいからだ。こんな明るい時間からわざわざ太陽に反応する理由とは何だ?」

「えっと……」

「それは僕も気になってた点かな。多分走光性の一種なのは間違いない。でも、何故そんな明るい時間に太陽という光源に反応しているんだろう?」


 その答えは誰にも出せそうになかった。私やプーちゃんはもちろんの事、専門家であるお父さんやシーシャさんですら、何もそれらしい理由が出せなかった。

 そうして私達が頭を悩ませていると離れた所に居たリオナさんから声が掛かった。


「ねぇ!」

「あっはい!」

「そろそろ昼時よ。食べておきなさい」


 そう言うとリオナさんはリオラさんがいつの間にか火で炙っていた干し肉を数枚受け取ると、私達に配った。


「ありがとうございます」

「悪いな。ありがたく頂く」


 お父さんとシーシャさんは食べ慣れているのかすぐに食べ始めたが、私とプーちゃんは初めて見る干し肉に興味半分恐れ半分でなかなか口を付ける事が出来なかった。


「あれ? 食べた事ない感じ?」

「は、はい。食べた事が無くて」

「これ何で腐ってないの?」

「あーこれね? まず獲物から肉を切って脂を落とすでしょ? それで次に薄く切ってそれで……」

「リオラ。……説明はいいから」

「……っとまぁあれだよ、火は通ってるしそのままガブッといっちゃっていいよってハナシね」


 そう言って話を早々に切り上げたリオラさんは杖を片手にふらつきながらリオナさんの下へと戻ると、がっつく様に食べ始めた。残された私達はお互いに顔を見合わせ、覚悟を決めて一口齧りついた。

 噛みついた瞬間から味がじんわりと口の中に広がり、噛めば噛む程その味は広がっていった。今まで食べた肉とは違う不思議な魅力があった。


「美味しいねプーちゃ……プーちゃん?」

「んー」


 余程美味しかったのかプーちゃんは頬がパンパンになる程一気に口の中に詰め込んでいた。その口はゆっくりと動いており、味わって食べているのが伝わってきた。私はなるべく品が悪くない様にと少しずつ食べ進める事にした。

 食事を終え休んでいると、シーシャさんが突然姿勢を落とし、空を見上げた。それを見た私達は咄嗟に同じく姿勢を屈め、シーシャさんの周りに集まった。


「シーシャさん、どうしたんですか……?」

「静かに……」


 シーシャさんの言う事に従い、全員が声を押さえていると川上の方向にある木々の向こうから鳥達が飛び立っていった。それを見たシーシャさんはゆっくりと上を指差した。すると鳥達の後を追う様に真っ黒な帯の様な巨大な何かが上空を通った。数秒後その何かは通り過ぎて行ったものの、その後川下の方で鳥の断末魔と思しき鳴き声が響いてきた。


「ヴァッサさん」

「ええ、間違いないですね。僕もシーシャさんと同意見です」

「えっえっ……な、何今の?」

「今のが……例の虫だ」


 その答えに私の背筋に悪寒が走った。大群とは聞いていたものの、実際に見たそれはまるで巨大な黒い帯の様な存在であり、あれが全て小さな虫で構成されているものだと考えると、別に虫が嫌いな訳でもないというのに気持ちが悪くなった。

 リオナさんとリオラさんは立ち上がり、虫が飛んでいった方へと視線を向けた。


「上流の方ね」

「そだね。あっちに巣があるっぽいね」


 二人は手慣れた様子で焚火を消すと出発の準備を始めた。それを見たシーシャさんは足早に二人に近寄る。


「少し待って欲しい。まだ分かってない事がある」

「何かしら?」

「奴らの食性だ。あいつらは何を食べてるんだ?」

「さぁ? まぁ虫だし、花の蜜とかそういうのじゃないかな? 単純なハナシ」

「待ってリオラ。……シーシャ、よね? 何が言いたいの?」

「さっきの虫達は多分あの鳥を追って動いていた。多分あの悲鳴はさっきの鳥のものだ」

「なるほどね」


 恐らくシーシャさんはあの虫が肉食性の可能性を言っているんだろう。実際に蝿の幼虫は腐敗した動物の死骸に生まれる。それはもちろん餌にするためだ。それに他の虫を捕食する様な虫だって居る。さっきの状況を基に考えるなら、あの虫が肉食性だという考えは妥当な判断の筈だ。


「ヴァッサさん、あなたの意見はどうかしら?」

「僕も同意見です。ただ、僕自身……ああいう生きている動物を積極的に追跡して襲う虫は見た事が無い。それこど虫同士ならまだしも、あんな鳥を狙うなんて……」

「リオナ、もし先に進むなら巣を確認するだけにした方がいい。あの虫達が鳥を捕食するまでに十分は掛かると思う。そのまま王城に向かえばもっと掛かる。だが、相手は虫だ。私達の想像通りに動くとは限らない」


 リオナさんはリオラさんと視線を合わせ頷いた。


「分かったわ。あなたの意見も尤もね」

「私も虫に殺されるとか勘弁ってハナシだし」

「ありがとう。手短に済ませよう」


 話が終わるとすぐさま私達は同じ様な列になってリオラさんの先導の下進んでいった。

 数分後には洞窟がある場所へと辿り着き、そこでリオラさんは立ち止まった。周囲をキョロキョロと見渡し、時折洞窟の中を覗き込む様な動きを始めた。


「リオラさん、どうしたんですか?」

「ヴィーゼちゃん、何か私ね、ここ嫌~な感じするんだ。ここ怪しくない?」

「え?」


 確かに若干ではあるが皮膚がピリピリする様な不思議な感覚はしていた。最初は初めて入る山だから体が敏感に反応しているだけかと思っていた。


「ヴィーゼ、あたしも……」

「プーちゃんもなの?」

「……奇遇ね、私もよ」


 どうやら私とプーちゃん、そしてリオナさんとリオラさんの四人が不思議な感覚を感じていたらしかった。

 嫌な予感がする……あの遺跡の時もそうだった。あの時はもっと強かったけれど、嫌な感じがした。これはもしかしたら、もしかするのかもしれない……。

 私と同じ考えに至ったのか、お父さんは私達を守る様に前に出た。


「調べるなら僕が行きます」

「私も行こう。上手く伝えられないが、狩りをする時に感じる緊張感に似たものを感じる」

「じゃあこうしましょう。私とヴァッサさん、それにシーシャさんの三人が中に入る。双子さんとリオラはここに残ってくれる?」

「いいけど残るのぉ?」

「全員中に入って何かあったらまずいでしょ。もし何かあったらすぐに二人を連れて逃げなさい」


 そう言うとリオナさんはベルトに挟んでいた松明と思しき物を左手で持つと空いた右手で剣を抜き、近くにあった岩に掠らせて火花を散らして松明に火を点けた。


「お、お父さん気を付けてね……」

「か、帰って来てくんなきゃやだよ……?」

「ああ、大丈夫だよ。待ってて」


 お父さんは私達を安心させる様に優しい声色で返事をし、三人で洞窟の中へと入って行った。残された私とプーちゃんは不安な気持ちを少しでも紛らわせようと、錬金術使えそうな植物を採取する事にした。お互いに言葉は交わさなかったが、決して離れない様に引っ付きながら採取を始めた。

 杖をついて足を引き摺りながら私達の後を付いて回り、時折周囲を見渡していた。


「ねー」

「は、はいっ! 何ですか……?」

「いや、仲良しさんだなーって思ってサ」

「そ、そうですね。小さい頃からずっと一緒ですし」

「う、うん。あたしとヴィーゼってほら、双子だし」

「そっかぁ」


 リオラさんは地面についている杖をグリグリと押し始めた。


「どうしたんですか?」

「んー? やーね? 私と姉ちゃん、後二人が言ってたリオンってね、言ったと思うけど三つ子なのね?」

「え、ええ。聞いてます」

「姉ちゃんは生き別れって言ってたけどね。実はちょっと違ってるんだよねハナシがさ」

「どういう意味?」

「……私達ってサ、物心ついた時にはもう親とか居なくてさ。三人で生きてたのよ」


 変わらずおちゃらけた態度で話しているにも関わらず、リオラさんの雰囲気はどこか真面目な印象を受けた。


「ちょっとここじゃ言えない様な事やっててね? まぁ所謂いわゆる、悪だった訳サ」

「え? でも今は……」

「そっ。ある時リオンがね、もうこんな事やりたくないって言い始めてね。姉ちゃんと喧嘩したのよ。そんで姉ちゃんさ、『あんたみたいな子はいらない。勝手にすればいい』って言っちゃったのよね」

「じゃあ……」

「出てちゃったよ。私さ、知ってるんだよ。姉ちゃんが本気であんな事言ったんじゃないって。でもほら、姉ちゃんってちょっと頑固じゃん? 意地になっちゃってるっぽいんだよねぇ……」


 リオラさんは顔を伏せる。


「私達は運良くこうやってここの国で雇ってもらえたけどサ……リオンはどうなったのかなってね。今でも思う訳よ、一応もう一人の姉ちゃんだしさ」

「探したりはしなかったんですか?」

「しようと思ってるんだけどねぇ……。仕事が忙しいし、まず姉ちゃんが許してくれないってハナシ」


 リオラさんは地面を押し続けていた杖の動きを止め、顔を上げた。


「んでさ、はっきり聞いちゃうね? ……リオンさ、居るんでしょ?」

「えっ!?」

「アハッ、やっぱりそっか。その感じだとあのシップジャーニーに居る感じかな?」

「リオラ姉どうして分かったの?」

「んー姉妹の絆ってやつ? 何かね、上手く言えないんだけど、感じちゃうんだよね近くに居るって」


 リオラさんのその感覚を馬鹿にする事は出来なかった。私達も小さい頃から同じ様な動きをしたり、同じ夢を見たり、お互いの考えている事が分かったりした。きっと科学でも理屈でも証明出来ない何かがあるのだろう。


「んっとさ、二人はリオンと知り合いみたいだし、お願いがあるんだよね」

「何ですか? 出来る範囲でしたら……」

「簡単なハナシ。仲直りしたいんだよね、私も姉ちゃんも」

「仲直り……」

「うん。姉ちゃん意地張ってるけどサ、ホントは後悔してるんだよ。リオンを傷付けたんじゃないかって。今日だって二人から名前が出てから、ずっとそわそわしてたし」

「してたっけ?」

「してたしてた。姉ちゃんってかっこつけてる事多いケド、ホントは寂しがり屋さんなんだよね。私にはお見通しってハ・ナ・シ」


 お父さん達が帰ってきたら船に戻った時にリオンさんに報告しよう。話を聞いてくれるかは分からないけれど、でも家族の仲が悪いままなんて、それって何だか良くない……。


「分かりましたリオラさん。リオンさんに伝えてみます」

「うん。あたしも手伝うよ。きっとリオン姉も……」

「ちょい待ち」


 リオラさんはプーちゃんの言葉を遮ると洞窟の方へと目を向け、その後すぐに下流の方向へと視線を移した。するとリオラさんはとても片足が不自由とは思えない素早さで洞窟の入り口に向かい、声を張り上げた。


「来てるっ!! 戻って!!!」


 急いでリオラさんの下へと駆け寄った私達は彼女が発した言葉の意味に気が付いた。後ろを振り返ると、狩りを終えたらしき虫の大群がこちらへと迫って来ていた。最早走って逃げられる距離では無く、すぐそこという状況だった。

 リオラさんはすぐさま私達の前に立つと、腰から下げていた小型の革袋から小さな瓶を取り出すとそれを真上に放り投げ、まるで剣を鞘から抜く様に杖を構えたかと思うと右手を素早く動かし、杖の持ち手を引き抜いた。持ち手の先には刀身が存在しており、ここで初めて私は彼女が持っていた杖が仕込み刀だってという事に気が付いた。


「二人共気を付けてよ」


 リオラさんは降ってきた瓶を剣で両断すると、薄っすらと濡れた剣を自らの腕に装着している鎧で擦った。すると刀身に火が点き、そのまま迫って来ていた大群目掛けて剣を振るった。

 虫達は火を恐れているのかこちらに近付こうとする度に後退し、一進一退を繰り返していた。それを数回繰り返していると、突然リオラさんは私達の頭を鞘で押さえて無理矢理姿勢を下げさせた。その直後、何かが私達の頭上を通過し、前方にあった木に突き刺さった。それは矢であり、シーシャさんが放ったものらしかった。


「……よし来たね。戻るよほら! これ以上は私でも手に負えないってハナシ!」


 戻ってきたお父さん達はそのまま止まる事なく私達を守る様に囲いながら、大急ぎで山を駆け下りた。リオラさんは足が悪いにも関わらず、片足だけで驚異的なバランス感覚を見せながら跳ねる様にして後に続いた。

 ひたすらに走り続けているうちに、やがて私達は麓に辿り着いた。虫達も諦めたのか途中からは追って来ず、奇跡的に逃走する事が出来た様だった。


「はぁ……はぁ……ヴィーゼ、プレリエ……っ大丈夫かい?」

「う、うん。ゲホッゲホッ……だい、大丈夫だよ……」

「あたしも、大丈夫、うん……」


 私達が息を切らせている中、残った三人は早くも息を整え、山を見上げていた。


「どうだった?」

「私達の予感は当たってたわ。奥に妙なものがあった」

「妙なもの?」

「人の死体よ」


 プーちゃんの呼吸が乱れたのを感じ、落ち着かせる様に背中を撫でる。


「いつ頃からあったのかは分からない。でも人なのは確かよ」

「ああ。だが形が綺麗過ぎた。恐らく見た通りの情報は信じない方がいいかもしれない」

「それじゃあ狩人のあなたが出した結論は何かしら?」

「……白骨化が進んでいたが皮膚は残っている様だった。腐敗によるガスの発生も確認出来なかった。それに体液の痕跡も見当たらなかった」

「んー、それってありえるの? 私達も多少は知ってる方だけどさ、死骸ってそんな不自然な形で残らなくない?」

「ああ、だからおかしいんだ。だが一つだけ言えるのは、間違いなくあれが発生源だという事だ」


 プーちゃんは何度もむせて吐きそうになっており、私とお父さんで何とか宥めて抑えていた。私も耐性がある方ではないものの、それよりも死体が発生源になっているという話の方に意識が向いていた。


「そうね。それでどうすればいいかしらヴァッサさん」

「え、ええ。少し時間をください。考えをまとめないといけませんし、それに……」

「……そうね。無神経だったわ。ごめんなさい」


 私とプーちゃんはお父さんに連れられて船へと戻り、話し合いは残った人達に任せる事にした。

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