2話〜彼ら三人と別れてみた!〜
「撤退!撤退!」
白い装備をした軍が後退していった。
「お、終わったの?」
「はい、終わったっぽいですね」
ルリと龍が無意識的に一つの話を成立させた。
「あ〜あ、もうちょっと骨のある奴らと戦いたかったのだがなぁ〜」
カルダは茶色のメイスを肩においてそう言った。
「さて、いきなり暇になったし隊長にでも指示を仰ぎますね」
「「賛成!」」
「隊長、次は何をすれば...」
龍は振り向いた。
「早く話を聞いてこ...い...」
「そ、それが...」
目の前は踏み荒れた草原と撤退していく両軍の足音だけだった。
「嘘でしょ...」
見つけようにも見つけられないということに彼ら三人はただただ立ちすくんでいるいか出来なかった。
「これからどうするんだ?副隊長さんよ」
「ん〜...」
と、唸るルリ。
二人を探すべきか、それとも研究を続行するのか、二択に迷っていた。
「まぁ、あの隊長のことだしあっちは任せといていいと思うよ」
その龍の言葉に二人が「確かに」と頷く。
今頃刃矢がオスカーに何かされているのではないかと三人は不安で仕方がなかった。
こんにちは深沼バルキです。
今回は主人公の出ない回だったので、題名が一番難しかった回です。
この後のふたチームの行動は完全に分裂するのでそこも楽しみに読んでください。
ここまで読んでくださりありがとうございます。