第1章 異世界召喚?
「ん…ふぁ〜…ぁ…」
俺、日宮 剣はカーテンから漏れる日差しで目を覚ました。ベットをみると……なぜかベットが金ピカ。…俺のベット…こんな派手だったか…?
「………ん?」
…よし。頭を整理しよう。俺は、日宮 剣。18歳。
記憶喪失じゃないな。よかった。…で?なんで目の前に黒い翼がある女神様が立っているんだろうか。
「おはようございます。魔王様。」
女神様が一礼し朝の挨拶を告げてくる
「…おう、おはよう」
普通に挨拶してしまった…。俺魔王だっけ?違うよね?あれ?いや、俺は人間!よし。
「魔王様、お食事の用意が整っておりますので
服をお着替えになって食堂の方へ。」
女神様はこちらを澄んだ赤い瞳でみつめてくる。
「…」
やっぱり魔王なのか!?いやいやいや…そんなわけない!ごく普通の学生のはずだ…。でも目の前の女神様は魔王様って呼んでるぞ?俺か?俺なのか!?俺が魔王なのか!?
「…魔王様?」
黒い翼の女神は可愛く少しだけ首を傾げ見つめてくる。
「お、おう!すぐいく!」
そういうと女神様は部屋から出ていった。
「…とりあえず、飯を食わねば頭も働かないよな。」
と、独り言を呟きつつ食堂へあるいていくのだっ……と、思いきや…
「食堂どこだぁぁぁ!」
広い屋敷で迷子になっている魔王(仮)であった。