ミツハ驚く
本日は2話投稿します
1話目です
俺が作った日本にあった物と同じ物を見てミツハは驚いていた。
「異世界に日本の技術が……」
「俺のお手製だ。冷蔵庫も船のエンジンも作った。水道も電気もあるぞ」
「私も住みたい……」
「それは、直ぐには了承出来ないが考えても良いぞ」
「期待して待ってるねっ!!!」
さて、ミツハは風呂に入りたいんだったな。専用の部屋でも作った方がいいか。俺が住んでる部屋の縮小版でいいか。俺が『物作り』のスキルで部屋を作っているのを見ると、ミツハは驚いていた。
「ここまでとは……。ゼンイチ君は神様か何かなの」
「俺はただの人間だよ。使えるスキルを持っているだけだよ」
「それを手に入れたゼンイチ君も凄いよ」
俺とミツハが話している内に風呂専用の家が完成した。
「風呂場と水道を作ってくるから、ミツハは魚でも釣っていて待っててくれ。竿はそこら辺にあるから」
「分かったよ。悪いね。私の為に」
「気にするな。俺を助けてれたお礼もあるしな」
ミツハは、竿を持って川の方に向かって行った。さてと、MP使って作りますか。俺も使いたいしな。
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MPはLv.アップしてたおかげで増えていたお陰で風呂もシャワーも出来たし。水道の水とお湯の調整も時間も掛からずに出来た。水道は元々あったものを拡張したから時間もそこまで掛からなかったし。ミツハを呼ぶか。
「ミツハーー、出来たぞーー」
俺が呼んでもミツハは来なかった。不思議になったから川の方に行ってみるか。
川に行ってみるとミツハが大格闘していた。どうやら、大物と格闘しているようだ。『釣り』スキルが無いから俺より苦労するのか。女子の腕力だしな。
「ゼンイチーーーーー、突っ立てってないで手伝ってーー」
呼び捨てなのは少し気になったけど手伝うとするか。釣り竿を持つと結構重い。この重さの魚は俺も釣ったことがないな。
〜〜〜〜〜
選手交代してから10分しても釣れない。俺に釣り竿を渡したミツハは、座ってテキトーに応援してる
「がんばってー」
「棒読みで言うのやめろ」
「えーー」
「えーーって、わーーー」
俺が気を抜いた瞬間俺が釣ろうとしていた魚が飛び跳ねて陸に飛び上がってきた。その表示に俺は驚きを隠せなかった。
『レインボーフィッシュ』
7色に輝く伝説の魚
この魚の鱗は王様の冠にも使われている
なんか、いらねー。
「ミツハ、この魚どう思う?」
「面倒になる予感」
「だよなぁ〜」
「どうする?私がいうのも何だけど逃がす?」
「流石に勿体無いし、今はアイテムボックスに入れておこう。ここなら、死にはしない。だが、後で水槽は作っておく」
「大変だねー」
「そうだ。風呂は完成したぞ。温度管理もバッチリだ」
「ありがとー」
「そう言えば、タオルか服はあるか」
「タオルはあったけど、服がないわ……」
「そんな事だと思って買っておいた。気に入らくてもそこは我慢しろ」
「あっ、ありがと」
「気にするな」
ミツハは俺から服をもらうと、そそくさと風呂場に向かった。
「俺は、買ってきた調味料と魚と肉で料理でもして、もてなすとするか」
異世界らしくないですねー