街に向かうと……
ヒロイン?が登場
神様にはこの場所から街まで5時間掛かると言っていた。仕方ないから、移動手段を作った。
その名は、『キックボードα』だ。これは、ただのキックボードなんかじゃない。超小型エンジン付きだ。だから、キックしなくたって進むんだ。でも、使い過ぎると壊れる可能性が高いからエンジンとキックの半々で使用することにした。
最初、この場所から離れて心配だったけど3日程前に神様が暮らしぶりを見に来た時に教えてくれた。この場所は特別な所で俺以外は許可がないとここには入れないらしい。そんな、チートがあっていいのかと思うんだけど。まぁ、あるものは利用していかないとね。それと、神様が特別にこの世界のお金をくれた。5金貨、10銀貨、50銅貨をもらった。1金貨=1万。1銀貨=1000。1銅貨=100。らしいから65000円?もらった。大切に使わないとな。
そして、街へ出かける前に街で売るものと置いてくものに分けた。売るのは、ハウンドラビットの皮×30とルノフルフの皮×20だ。他にも売れる物はあるけど最初はこんぐらいにしておいた。
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出発してから2時間が経つ頃。俺はちょっとしたピンチに襲われていた。襲われたモンスターは、
『ポイズンバード』
全てが紫に覆われているモンスター
嘴から出る毒液は超危険
最悪じゃないか。俺には弓しかないし、狙っていると毒液を吐き出してくるから最後の手段を取ることにした。それは、逃げるだ。エンジンを全力で使いそれに加えてキックもしたら足が削られてもげそうになった。逃げても『ポイズンバード』まだ、追いかけてくる。どうしようかと考えていると目の前に人がいた。
「どいてどいてどいてーーー」
「えっ?なに」
俺の怒鳴り声に驚いた女の人はとっさによけて『ポイズンバード』から逃げようとしたら、
「ファイアーショット」
その声と同時に『ポイズンバード』は消えていった。どうやら、助けてくれたようだ。これは、お礼を言わなくては。
「助けてれて済まない」
「いいよ、いいよ。それより大丈夫?」
「毒液にはかかってないから心配ご無用だ」
「なら、良かった。私、ミツハ シンドウ。よろしく」
「日本人だったんだな。俺の名は、ゼンイチ アクタガワだ」
「私、初めて同郷の人に会ったよ~」
「そんな物なのか?」
「そんなに、いるもんじゃないからね」
俺は神様以外と話すのが初めてだったから妙に嬉しかった。
「あのさ、気になったんだけど。ゼンイチ君が持ってるのってキックボードだよね?この世界にそんなのあった?」
「これは、自分で作ったからなエンジン付きだぞ」
「エーーーーーーーー」
どうやら、驚愕な事のようだ。まぁ、当たり前の反応か。
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「『物作り』なんてスキルがあったのか~」
「ほぼ、日本にいた時と同じものは作れるぞ」
「お風呂は?」
「いつも水で流していたから作ってはいないが多分作る事は出来る」
「お金払うから作って」
「そう言われてもな。俺は街に行こうとしてるのだが……」
「そっかー。なら、フレンド登録しよ」
「フレンド登録?」
「フレンド登録は、した人と遠くにいても話したり出来るの」
「そんな物があったのか。まぁ、登録しておこう」
俺とミツハはフレンド登録をし終えて別れた。ミツハは、馬でここまで来てLv.上げに来たらしい。時間が出来たら街で合流することになった。
後、1時間弱程で街に着くか。ラストスパートで頑張るとするか。
街に着けませんでした
次回は街で漁師ギルドに向かいます