閑話 始まりの北海道
日本が異世界へと転移し7か月が過ぎた5月。突如北海道をモンスターの大群が強襲した。
小樽―登別ライン以東を失い未知の大地と接していた現地では、3月ごろからモンスターと称される未知の生物の目撃談が多数上がっており、先に調査団が接触した件と合わせてどう対応すべきか政府が検討していた最中の出来事である。
小樽―登別ラインと未知の大地との境界線は大半が山であり、その行き来が可能なルートは非常に限られたものでしかない。
北から北海道自動車道とそれに併走する国道5号。今は消えてしまった札幌から南西へと延びる国道230号。尻別国道と呼ばれる276号。そして南の道央自動車道と国道36号。
小さな道はあるが、東へとつながる主要な道路はこの6本。他は函館本線・室蘭本線の2本の鉄道が走るのみだ。
これらのルートは、政府の指示により転移後から警察と自衛隊で封鎖されていた。
本来ならばどちらかでおこなうべきところであったが、警察は転移後管轄内で起こる様々な問題への対処に人手を取られ、北海道の自衛隊はその大半が転移により消え去りわずか3つの駐屯地しかないという有様である。そのため、それぞれから人員を出し合い封鎖を行ったのである。
モンスターの侵攻は2か所から行われた。
国道5号を通り小樽市内へとなだれ込んだ一団と、国道36号を通り登別に向かった一団である。
この内小樽市内への侵攻は、偶然にもテレビ中継されており全国へその様子が流された。
当時国道5号を封鎖していたのは警察を中心に倶知安駐屯地から派遣された少数の自衛隊であった。
迫りくるモンスターの群れに、道路封鎖を行っていた自衛隊や警官らは現場判断で応戦するも圧倒的な数の差に瞬く間に飲み込まれてしまう。
無警戒であった小樽市民は、逃げ出すことも出来ぬまま多数が犠牲になった。
家屋やビル等に逃げ込み難を逃れた市民もいたが、市内を徘徊するモンスターのために脱出もままならない。やがて、救助を待ち家屋に閉じこもったまま餓死する者、自棄になり飛び出しモンスターにより命を落とす者などが多数出ることとなる。
市内に突入したモンスターたちは、路上にいた無警戒な人々を襲いこそしたが、偶に群れからはぐれた個体が家屋へ浸入したケースを除き、大半はそのまま市内に散開。やがて、西と南の2手に分かれ先へと進んでいった。
一方、登別では小樽とは違った光景があった。
同じく国道を通り登別を目指したモンスターだったが、こちらには幌別駐屯地があったからだ。
転移により登別市内の富浦町跡付近で道路封鎖及び東部監視を行っていた自衛隊は、小樽より遅れること数時間。夕方が近づいた頃、モンスター群に接触する。
既に小樽の件について連絡を受けていた封鎖・監視隊は、トラックや資材を使いバリケードを構築。付近の住民が避難するまでの時間を稼ぐための行動を始めた。
自衛隊と共に封鎖に協力していた警察は、付近の住民に避難を指示。或いは足の無い住民を保護しつつ西へと移動する。
その間、幌別駐屯地ではモンスターに対するべく慌ただしく出動の準備が進められていく。
しかしここで問題が発生する。
自衛隊の出動にはいくつかの種類があるが、そのどれもが都道府県知事の要請か内閣総理大臣の命令が必要となる。例え災害時に基地が現場にあったとしても、これらがなければせいぜい基地司令の判断でその周辺で活動する程度しかできない。
現在の北海道は知事がおらず、今自衛隊を動かせるのは総理大臣のみ。
そして小樽の件を考えれば、自衛隊には「治安出動」か「防衛出動」の命令が出てもおかしくなかった。
しかしその総理大臣がその命令を出そうとしないのである。
この時、総理が出動命令を出そうとしなかった背景には様々な要因がある。
まず、現在の総理の立場の弱さ。
転移直時の昨年10月。支持率の低迷と与党内の分裂を受け、総理は解散の決断を迫られていた。
しかし解散総選挙となれば敗北は必至の情勢であり、総理がどういう判断をするのかに注目が集まっていた。
それが転移により情勢は一気に変わる。未曾有の国難に際し野党は矛を収め、荒れていた与党内も静まったのだ。
かろうじて虎口を脱した総理は、挙国一致体制を謳いこの事態へと対応していく。
異世界への転移という過去例のない事態に、総理はその能力を十全に発揮。
窮地の日本を救うべく、様々な手を打ちつつ状況を打破していく――などということが起こる筈もなく、一度は引っ込んだ野党や与党内反対勢力も、高まる国民の不満を背景に再び活発化。現在総理は、再び解散を迫られる窮地にあった。
そんな中で大胆な行動をとれない、という政治的な理由が1つ。
次いで自衛隊の問題。
先日の調査団に護衛として同行した自衛隊が、ゴブリンと称されるモンスター或いは先住民を射殺した事件が未だ尾を引いていた。
人かもしれない存在を自衛隊が撃ったという出来事は一部の想像以上に反響が大きく、強固な反自衛隊思想の持ち主・団体はもちろん、そうでない者からも自衛隊の行動を疑問視する声が上がっていた。
もちろん、自衛隊の行動を支持・擁護する声も大きかったのだが、これにより国内世論が二分されてしまい、結果それが自衛隊の足かせとなっていたのである。
このため、自衛隊内ですら迂闊に動くべきでないという意見があり、それが総理の判断に影響していた。
最後にモンスターの問題。
これについては、まず日本が遭遇したモンスターについて語らねばならない。
この日までに日本が遭遇・発見したモンスターは何種類かいるのだが、日本側では大きく2種類に分類していた。
まずは先日のゴブリンのような存在。
ゴブリンのような人型や、様々な生き物の特徴を持った地球ではありえない獣など、伝説中やいわゆるファンタジーゲームに出てきそうな異形だ。
もう1種は、イノシシ・熊・狼・ゴリラ・ヘビなど大きさや細かな特徴は違えども地球でも普通に見られる獣である。
世間ではどちらもモンスターと呼ばれているが、専門家や政府内では前者の内人型の生物は原住民や原始人ではないか、後者は単なる新種の動物でないのかという意見が根強く、その扱いが決まっていないのだ。
今回、小樽や登別に押し寄せたモンスターは、この獣型のモンスターたちであったことが事態をややこしくした。
これが動物の大暴走であるなら、自衛隊の出動は明らかにやりすぎであるからだ。
政府では自衛隊ではなく機動隊の出動が検討された。が、これは北海道の機動隊に相当する警備隊のほとんどが転移により消失し、残る函館からでは間に合わないとの判断で却下される。
結局、幌別屯地に下された命令は「災害派遣」であった。
「……責任は私にある」
命令を受けた幌別駐屯地司令は後の処罰を覚悟で行動に出た。
今回の災害派遣は害獣駆除の一環として行われる。現在の害獣駆除において自衛隊の火器は使用されないのだが、今回は過去のトド駆除などの例に則り限定的に火器使用を認める方針であった。
それに対し、司令は基地内すべての火器・車両を持ち出したのである。
北部方面施設隊第13施設隊。北部方面後方支援隊第101施設直接支援大隊第3直接支援中隊。更に通信隊に警務隊まで。駐屯地の全力を以てモンスターに当たるつもりなのだ。
また同時に、市民の避難誘導を警察と共に会計隊までも動員して行う。
封鎖・監視隊が最初にモンスター群を発見して約2時間後。駐屯地を出発した隊は、だんだんと陽が落ちて行く中、駐屯地北東約3kmの地点、千歳町付近国道367号・道道327号を中心に部隊を展開。さらに、一部を途中で分岐する運動公園のある中央通方面に配置しモンスターを待ち構えた。
周囲には民家や団地が多数あり、自衛隊が展開する間にも住民たちの避難が行われている。
バリケードの構築地点はここから更に北東に3kmほど行った地点。既にバリケードは突破され、隊員たちは撤退中であった。
他に道はないためここに来るのは間違いないであろうが、果たしてここに来るのかという緊張の色が隊員たちの顔に浮かぶ。
やがて室蘭街道を駆けるモンスター群が道道に展開する部隊から目視されたとの報告が入った。道が曲がっているため、建物の陰となり国道側の部隊からの報告はないが、やはりモンスターたちはひたすら道なりに移動しているようだ。
指揮官たちは予想が当たったことに胸をなでおろしつつ部隊に攻撃命令を出した。
建物が多い市街地においてモンスターはひたすら道を進むだけだった。
これが人間ならば建物の陰に隠れるという対応に出られるのだろうが、獣ではそんな知能はない。
自衛隊からの攻撃に前列が倒れると驚いた後続も足を止める間もなく次々に小銃の餌食となっていく。
モンスターたちは絶え間なく現れると言うほどの数いるわけではなく、一定数の集団ごとに固まって行動している。
おかげで自衛隊は、1つ集団を潰すごとに一息つく間を得るというサイクルで順調にモンスターたちを倒し続けていた。
道路には様々な獣の姿をしたモンスターの死体が折り重なるように倒れている姿が見える。
種によって足の速さが違うらしく、最初は狼や犬、山猫やイノシシのような種から、やがて熊やゴリラのようなやや動きの遅い種がその後に続く。
小樽の件もあり最初は緊張から軽口も少なかった隊員たちだったが、やがて緊張もほぐれてきたのか「動物保護団体から抗議がきそうだな」などと軽口を叩けるようにまでなっていた。
一方指揮官たちにはやや焦りがあった。
戦闘自体は順調に進んでいるが、モンスターの総数が分からない。このままでは弾薬が先に尽きてしまう可能性があるからだ。
そうなる前に遅滞戦術を取りながら後退するべきなのだが、未だ登別市民の避難が終わっていない。というより、避難しようとしない市民が相当数いるのだ。
政府がそうであったように、市民の中にもこれを所詮動物の暴走の類だと見ている者がいる。実際に自衛隊がモンスターを抑えていることもあり、避難指示が出ているにも関わらず動こうとしないのだ。
もし現在の小樽市内の現在の惨状が伝わっていればそれが甘い考えであると分かるのだが、ネットや電話でわずかに情報が発信されているだけでテレビ等の大々的な情報発信はなく、情報源が乏しい者は状況を正しく把握できていなかったのだ。
また避難指示に従った者たちにも混乱が起きていた。
避難するとしても登別市内の避難所では意味がないため、西に移動するしかない。だがその為に道路では大渋滞が発生している。
転移後に行われている給油制限にも関わらず、しっかりガソリンを確保していた者は多い。それらが一斉に動いたためであった。
また、徒歩で移動する者も多く道を塞いだことも渋滞に影響を及ぼしている。
その上どこに避難するのかという問題もあった。西にある室蘭市・伊達市をめざし移動する登別市民だが、その数は数万に及ぶ。さらに、今後のモンスターの侵攻状況ではここから更に移動する必要もあるのだ。
市民の間に、強い恐怖と不安、そして不満と焦りが満ち満ちていた。
夜に入り陽が完全に落ちるとモンスターの侵攻はひと段落する。
夜行性と思われる種の活動は確認されたが、大半は夜の行動を行わないようだ。
その夜行性種も、自衛隊を警戒してか突っ込んでくるような真似はせず様子をうかがっているだけである。
部隊の指揮官たちの間では今後の行動に関して意見が分かれていた。
その意見を大きく分けると、現状維持派、逆侵攻派、撤退派の3つである。
現状維持派はこの場でこのままモンスターを掃討し続けようという意見。逆侵攻派は、そこから一歩前に進みこちらからモンスターを積極的に討ちにいくべきだという意見。撤退派は市民の避難に歩を合わせ後退していくべきだという意見だ。
どの意見が採用されるにしろ、共通する3つの問題点があった。
市民の避難の問題。補給の問題。そして小樽方面に侵攻したモンスターの動向の問題。
前2つは述べた通りだが、最後の点に関してもこの場の者たちには気がかりなことであった。それらのモンスターの動き次第では自分たちの取るべき行動にも影響があるからだ。
様々な意見が出される中、駐屯地司令であり現在この場を指揮するトップでもある第13施設隊長が決断を下そうとしたとき、
「いやあああああ!」
「うわああああ!!」
あちこちから隊員たちの叫び声が上がった。
叫び声をあげのたうつ隊員達。
よく見ればその隊員たちに半透明の粘液状の何かが張り付いている。
夜陰に紛れ密かに近づいてきたそれに、交代で休息中だった隊員などが襲われたのだ。
表面から酸を出すその粘液状の物体の正体はスライムであった。
モンスターを警戒していた隊員たちであったが、地面を這うように進むそれには気づかず防衛ラインの内側まで多数の侵入を許してしまっている。
服の上からならばそれほど問題のないスライムの酸も、皮膚に直に触れれば激しい痛みに襲われる。
服の中に入られた者や、運の悪い者は体内に侵入されていた。
慌てて周囲の者が引きはがそうとする。
「ぎゃっ!」
今度は別の隊員が苦痛の声を上げ転がる。
見れば足の太ももの辺りをザックリ切られていた。
「どうした!?」
「わ、分からない。突然足を……くっ」
駆け寄った隊員が尋ねると、倒れた隊員は足を抑えながらそう答えた。
倒れた辺りの地面を見るとそこにはぽっかり穴が開いている。
「転んだのか?」
「違う、斬られた!」
その言葉に首をかしげるが、すぐに身を以て体験する羽目になる。
「うがっ!!」
突然ふくらはぎに激しい痛みをが走った。
足元を見れば、いつの間にか地面には穴が開きそこから生えた角の様な物が足を貫いている。
貫いたそれには逆さに鋭い突起が付いており、引き抜こうとそれが動くと肉をえぐる仕掛けになっている。
こちらの痛みなどお構いなしに突き刺すそれを抜こうと角が動くと凄まじい痛みが起こり、余りの痛みに隊員もそれ以上声も出せない。
それでも手にした銃をその角の根本へ向け引き金を引く。
『ギィッ!』
気持ち悪い鳴き声と共に動きが止まった。
「大丈夫か!?」
また別の隊員が駆け寄る。
「すまないが……くっ、一思いに抜いてくれ……」
「……舌噛むなよ」
足を貫かれた隊員の懇願に、駆け寄った隊員はそういうと貫く角と足に手をかける。
確認すると、貫かれた隊員がハンカチらしき布を噛み引き抜かれるのを待っている。
「3、2、1!」
「うっぐぐぐぐガガガガ!」
「よし。すぐに止血を! くそっ、なんなんだコイツは!!」
そう言いながら角を思いっきり引っ張りあげる。
「なっ!」
出てきたのは、体長30cmはあろうかという巨大な虫であった。
どうやら地面の下を掘り進んできたようだ。
「気を付けろー! 地面の下にも何かいるぞー!」
注意を促すためにいったその一言は、スライムにより混乱気味だった隊員たちに更なる動揺を与えた。
激しい訓練を重ねている自衛隊員であるが、こうも想定外の事態が起これば混乱するのも無理はない。それでも、未知の相手によく対処していた。
スライムに対しては、一部隊員が試に火を使ってみたところ非常に火に弱いことが判明。急きょ即席の松明が作られスライム焼きが始まる。
虫については、道路上にいた者は無事だったことから、コンクリートやアスファルトを貫く程の力はないと分かり土の上から離れるよう指示が飛ぶ。
このままいけばやがて騒動も落ち着くはずだった。
しかし、この自衛隊の防衛ラインのわずかな乱れをモンスターたちは的確に突いてきた。
「敵襲だー!」
その叫びと共に銃声。闇夜に無数のマズルフラッシュ。
しかし凄まじい速度で駆けてきたそれは、あっという間に隊員に襲い掛かる。
猫型のモンスターである。大きさ形的に、虎や豹といった方が良い。
一瞬の隙に凄まじい速度で襲い掛かってきたそれは、隊員の喉元に食らいつくと一瞬でその命を刈り取った。
その一体だけではない、何匹もの同種のモンスターが襲いかかってきている。
警戒を怠っていなかった隊員たちが応戦するが、防衛ラインを一度突破されれば後は崩れるのみである。
互いが近すぎ同士討ちの可能性が高いため動き回るモンスターに銃は使えない。
しかしいかに訓練されていようと白兵戦で勝てる相手ではない。何人かが果敢にも銃剣で挑むが次々に返り討ちに遭っている。
後方からは他のモンスターが迫ってきている。
「な、なんだあれは……」
近くの団地屋上。
地上の混乱を余所に、高所に設置した機関銃で地上のモンスターを掃射していた隊員は、後方よりせまるモンスター群を目にして茫然と言った。
昼間、そして今相手にしている獣型のモンスターではない。人型のゴブリンなどのモンスター群だ。
だが茫然としてしまった原因は、そのモンスター群の中にある影が原因だった。
「くそっ!」
ソレに機関銃を向けると集中的に狙い撃つ。
昼間はモンスターどもを圧倒今に肉塊に変えた機関銃の威力は、ゴブリン相手にもいかんなく発揮される。
しかし、隊員が本当に狙うそれは傷こそ負っているもののまだ致命傷にはなっていないらしく、歩みを止めない。
「グオオオオオオオ!」
雄叫びが闇夜に響く。
近くにあったステンレス製のごみ回収箱を手にすると、それを思いっきり自衛隊へと投げつける。
ステンレス製とはいえ相応の大きさだ。数十kgはあるそれを投げつけられた方はたまらない。
運の悪い隊員がその下敷きとなってしまう。
「化け物め!」
眼下の惨劇を目にし、屋上で機関銃を撃ちつつ隊員はそう叫んだ。
日没後の奇襲。そしてゴブリン等の新手。そして初めて姿を見せた中型モンスターの出現により、登別の防衛ラインは破られた。
自衛隊は逃げ遅れた民間人を守りつつ西へと撤退を続け、ようやくモンスターの攻撃が収まったのは深夜を過ぎたころであった。
以上が登別撤退の流れである。
翌日、態勢の立て直しを図る幌別駐屯地の自衛隊員に悲報がもたらされる。
小樽を南下したモンスター群が倶知安駐屯地の自衛隊と接触。幌別駐屯地の司令と違い、命令を忠実に守った倶知安駐屯地司令は最低限の火器でモンスターを迎え撃ち敗走したのである。
モンスター群は倶知安町中心部を蹂躙しつつ、撤退する自衛隊を追い倶知安駐屯地は壊滅したという。
そのままモンスター群が国道を進めば、室蘭市・伊達市は陸路を絶たれることとなる。
倶知安駐屯地・函館駐屯地と連携し室蘭でモンスターを迎え撃とうと考えていた幌別駐屯地の自衛隊は計画を断念せざるを得なくなった。
登別の戦闘から一夜が明けようやく政府も事態の深刻さに気付いた。
北海道全域に避難指示を出すと共に、一部地域を警戒地域へ指定。北海道民の本州への避難を進める。
倶知安駐屯地の残存戦力は住民の避難が完了するまで現地での防衛が、函館駐屯地へは北上し倶知安駐屯地の生き残りと共に避難してくるであろう住民の保護とモンスターの足止めの指示が出される。
また陸上自衛隊全体も動き始める。
特に東北方面隊第9師団には北海道への援軍を急ぐよう指示が下された。
この小樽侵攻から始まったモンスター侵攻は、最初の日本政府の対応のまずさからこの後も大きな被害を出すこととなるのである。
戦記物とか参考に頑張ってみましたが……負けの確定している話書くのはなんだかな。
自衛隊とかさっぱり分からないので調べながらの執筆ですので、おかしな点もあるかと思います。あまりに変な点があればご指摘してください。
ちなみに、海自・空自はその内触れますがまともに戦える状況ではありません。
今までに出した転移後の状況から考えていただければ理由はお分かりになると思います。




