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FractWorldOnline〜その神官は前に出たい〜  作者: にーとどらごん


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6/8

第六話

街に入ってすぐ、目についた宿屋に入る。

 木造の落ち着いた内装。

 人の出入りもそこそこ多い。


「一泊で」


 受付に軽く声をかける。

 手続きを済ませ、部屋の鍵を受け取る。


---


 部屋に入りベッドに倒れ込む。

 「さて!お楽しみのステ振りタ〜イム!」


---


【ステータス】


プレイヤー名:nayuta

種族:竜人

ジョブ:神官

レベル:12


HP:100

MP:120


STR:15

VIT:10

DEX:10

AGI:10

INT:10

MND:20

LUCK:10


【装備】

武器:初心者用戦杖

頭:なし

胴:初心者用ローブ

腕:なし

脚:初心者用ズボン

足:初心者用ブーツ

装飾:なし


【スキル】

・ヒール Lv3

・リジェネ Lv3

・クイックステップLv3

・ペネトレイト

・キュア


---


「……まあ、こんなもんか」

 まだ当分は攻撃とMPでいいだろう。

 今はとにかくヒールできる回数と攻撃力を伸ばす方向性でいこう。

 ふと、手元に視線を落とす。

 さっきの戦闘で手に入れた素材。

 ヴェノムサーペントの鱗

「これ装備素材なんだ、とりあえず見ておこうかな」

 ウィンドウを閉じ部屋をでる。

 目的は一つ。

 装備の更新である。


---


 通りに出る。

 人の流れに紛れながら、店をいくつか覗く。

 まずは武器屋。

 壁に並ぶ戦杖の中から、一本を手に取る。

「……鉄の杖か」

 今使っているものより、わずかに重い。

 でも、その分耐久値があがっている。

「……こっちの方がいいな」

 迷わず購入する。


---


 次は防具屋。

 軽装が並ぶ棚の中に、見覚えのある素材を見つける。

「……あー、やっぱあるね」

 ヴェノムサーペントの素材を使った装備。

 その中の一つを手に取る。

 細い革の帯、太ももに巻くタイプの装備、いわゆるガーターリングである。

「……ガーターリングかぁ」

 回避性能上昇と毒耐性上昇。

 僕のプレイスタイルにぴったり。

 そしてなにより見た目がかわいい。

「……へー」

 くるりと手の中で回す。

「……どうせなら、こういうのもありだな」

 そのまま店員に差し出す。

「これで」


---


 装備を付ける。

 太ももに巻き付く感触。

 軽いし、特に違和感はない。

 軽く姿を確認する。

 細身のシルエット。

 露出が増えた脚。

 ほんの少しだけ、印象が変わる。

「……へー、かわいいじゃん」

 そのままルンルン気分で店を出るのだった。


---


「じゃあ明日は昨日の草原集合で」

「おっけー。んじゃ、また明日な」

 通話を切る。

 明日は暁月とデュオである。

 ソロも楽しいけど、誰かとやるのもまた別である。

 それに――

「……せっかくだし、ちゃんと動けるようにしとかないとね」

 新しい装備も試したいし。


---


 なゆたは宿を出ると、そのまま来た道へと足を向けた。

 目的地は、昨日の草原。

 少しだけ足取りは軽い。

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