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8.自分の体質が原因

色々鈍感。

 当たり前のように金ちゃんがいるのを受け入れていたけど、そもそも300年経っているのに生きているのがおかしい…僕は置いておくよ?

「いや……今更かえ!?今まで疑問に思わんかったのか?」

「たまーにおかしいなって時はあったけど、そんなに気にすることではなかったから」

 昔から突然横に居たりドアが開いた音がしてないのに僕の部屋に入ってきていたりとかはあったけど、純粋に音を立てないのが上手いんだなって思っただけだったし…ああでも


「修学旅行先にいた時はびっくりしたかな?しかも旅館に」

「普通びっくりってレベルじゃないだろうに。驚かしてやろうと思って行ったのに、当り前のように近づいてきおったから拍子抜けした記憶があるわい」

「いやまぁ、基本家周辺で会えてたらか疑問に思ってなかったんだよ」

「……それなら悪い気はせんが」

「それよりも!金ちゃんって本当に人じゃないの?」

 あれ、ちょっと赤い顔をしてたのにスンってなってしまった…何か悪いこと言ったかな。


「はぁ。そういうところは本当に変わっておらんな…」

「なんかごめんなさい」

「構わんよ。むしろ私が人ではないという疑惑を持っとるのに目を輝かせているのは好ましいからの…ギンの予想通りに私は人ではない」

「ほぇ~!」

「普通今まで共に過ごしていた者が人でないとわかったのなら怯えたりするもんだと思うぞ?」

「だとしても金ちゃんは金ちゃんでしょ」

「まぁそうだが……調子が狂うの」

 頭を掻きながら予想と違うと首を捻りだす金ちゃん。そんなに僕が喜ぶのが予想外だろうか?


「だって僕の趣味は知ってるでしょ」

「そりゃあの。妖怪や神々、都市伝説なんかも収集しておったか?後は実際に伝承のある場所に行ってみるとかもしておったの」

「その通り!だからこうして火車さんだったりの本物に出会えるのは非常に嬉しいことだよ!……うん?ご本人がいるのに本物っていうのは失礼かな」

『別に構いやしないよ』

 あ、起きてはいるんですね。


「だとしても順応が早すぎるわい…」

「そう言われても、憧れに出会えてるんだから仕方ないじゃない。でも金ちゃんは昔から出会えていたから憧れはもっと前から会えてはいたんだねぇ」

 あの頃の金ちゃんは今の子供みたいな感じじゃなくて、ちょっと年上のお姉さんて感じだったなぁ。今考えると学校とかに通ってる感じはなかったしヒントはあったんだね。ちょっと不登校気味なだけなのかと思ってたよ。


「そんなわけなかろうに…ついでに言えば私やそこの火車のように、ダンジョンが出来る前から割と妖怪や神々は世に居ったし、なんならお主は何回も会っとる筈じゃぞ」

「なんですと!?」

 一体何時に?全く覚えがないぞ…なんて勿体ないことをしているんだ僕よ!

「本当に分かっておらんかったのだな」

『こんなに良く見えてるってのに不思議なもんだねぇ。昔からそういうところは変わっていないもんだねぇ』

 顔だけ持ち上げて話し出す火車さん。興味があれば動くんですね…流石お猫様。


「というか見えるって霊視みたいなものが僕にあるってこと?」

「そんな感じじゃの。恐らく小さなころから見えとったから疑問に思わんかったのも原因だの」

「オゥ…僕の肉体が僕の邪魔をしていたとは」

 そうなると川の奥まで探索した時ので竹籠を腰につけて釣りをしていた大きな笠を付けた男の人や、山で出会った毛の少なく見えた熊さんも妖怪とかだった可能性がある?


「といっても術法やらの対処法がからっきしだったのが原因で、この家からすれば少し大変だったようだがの。私がお守りを渡しておったのもそれでだ……それでも遠い地で何度か襲われでもしたのか、予想外に込めた力が減っておったがな」

『本当にそれだけが理由かい?』

「静かにしておれ!」

『はいはい…粘着質なのは嫌われるんじゃないかねぇ』

「んなっ!?」

 はぁ~お風呂に入る時や寝るときも必ずつけているようにって言われていたからちゃんと守っていたけれども、そんな理由があったのね……確かに街灯にトレンチコートを着てでかいマスクをした女性の不審者が居ると思って、声がけを無視して素通りしたら後ろから叫び声が聞こえて振り返るとその人がいない事とかあったな。そのあとにすぐ警備みたいな服の人が走ってきたからそれを見て逃げ去ったのかと思ったよ。


「僕は金ちゃんに守られてきたんだね」

 また金ちゃんから術法とかこの家とか気になるのが飛び出してきたけど、それは彼女たちの喧嘩が終わってからにしよう…火とか飛んでるけど燃えないよね?

任意可燃性の妖火なので安心安全!なお人に当たると多大な被害あり。


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