表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/12

10.やっとの外出…家の中だけど!

 ニッコニコの金ちゃんから餌付けのようにおかゆを食べさせてもらっていると、だんだん眠くなってきてしまったのでその日はお開きとなった…端の方でニヤッとこちらを見ていた火車さんの、どうやって金ちゃんをからかってやろうかって思いが見え隠れしていてハラハラしたのは内緒にしておこう。



 それからも数日ごとに目を覚ましたりして変わってしまったこの世界と常識を学びつづけていると、動かなかった足も動くようになって来た。え?トイレはどうしていたのかって?……正直なところ分からない!なんせ尿意とかがやってこないんだもの。そのことについて試しに金ちゃんに聞いてみたところ。

「陣の効果じゃ」

 とだけ言われました。もうアッハイと納得するしかないよね!ついでに体が汚れていないのも陣の効果みたいだだから、陣って便利ダナー。代わりに維持している間は結構な力を使うらしいけど…それを聞いて動こうかと思ったら、絶対に出るでないと止められたから大人しくしていましたよ。


「でも流石に歩けるようになったから良いよね?」

「少しの間はの」

 はい、まだあの雲龍図の部屋に滞在が決定しました。起きたらあの龍が目に入ってビックリするんだよなぁ…何度やっても慣れないよ。思いっきり龍の目と目が合うし、好きだと気が付きはしないけど段々と親近感は湧いてきた感じはある…まぁ結局起きたらうわってなるんだけどさ――――あと目を離したときに雲龍図が瞬きをしている気がするんだよね。偶に開いてる目の大きさが違うように見えるんだ。


「それにしても、人が居ないね?」

 昔はお手伝いさんとかが結構いたような気がするんだけど、この300年の間に何かあったのかな?もしやお家断絶とか!?陰陽師の家だって話だし妖怪とかに呪われてしまってどうしようもなくなったとかが原因だろうか…

「いま本邸は立ち入り禁止にしておるからの」

「え、なんで?」

「それはもちろんお主のためよ。目覚めの儀式の後1か月ほどは陰気が溜まるでの」

 原因は僕だったかぁ…すみません子孫の皆さん!




 心の中で子孫の人たちに謝罪をしつつ、目的地に向かってえっちらおっちらと歩いていく。歩けるようになったとはいえ、まだまだうまくは進めないなぁ……なんというかハイハイからの掴まり歩きだから急速に成長した赤ちゃんみたいな感じがするよ。

「まぁそこまで小さくはないけど」

「どうしたんじゃ?」

「ああいや、あんまり家は変わってないんだなーって」

 流石に赤ちゃん見たいって思っていたのは言えないので誤魔化したけど、そっちに驚いたのも本当だ。だって雲竜図の部屋を出た時に目の前に広がったのは、300年前と何ら変わりのない実家の姿なんだもの。正直300年たったというのが信じられないぐらい何も変わってない……ここまで同じだと逆に僕が過去に戻ったとかの方が信じられるぐらいだ。


「まぁ昔からある家はあまり変わっておらんの」

「ってことは町の建物とかは新しくなってるの?」

「うーーむ、外観やらはそこまで変わっておらんな」

「ほうほう、外観はってどういうこと?」

「今は魔道具や呪具が普遍的に使われておるから、中身は随分と変わっておるのだ」

「魔道具に呪具!如何にもファンタジーやオカルトって感じでワクワクするなぁ!」

「そんなに興奮するものかえ?お主が居る陣の周りに置かれたものやワシなんかはまさにそういう者なのだがな」

「だってあの燭台とか見慣れているんだもの」

 あれ端午の節句だったりとかにいつも廊下に置かれていた物だから驚きがない…へぇ~っていうしか無いんだよね。たまーに燭台の火が青だったりして不思議だったけど、父さんにそういう物だって言われて納得してたし。


「ふむ……であればこれから向かう場所では大いに楽しめるであろうな」

「これから向かう場所?これから向かう場所って僕の部屋なんだけど――――なにこれ?」

 廊下の角を曲がり僕の部屋の前にたどり着いた…けど……(おびただ)しい数のお札が貼られているんだけど、どういう状況?

開かずの間(自室)。


ブックマークや評価を頂けると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ