登場人物紹介
ネタバレありマス
エルヴィア(エルヴィア・アドルノ)
貧乏子爵家の長女。3歳年上の兄がいる。
ピンクブロンドの髪に碧眼。
前世の記憶持ち、異世界転生者。
手先が器用で特技は薬作り。異世界知識をミランダに提供し、この世界にはまだない便利な魔道具開発にも関わっている。
責任感が強く情に厚いが、一度切り捨てたらもうすっぱり忘れられるタイプ。しっかり者に見えて若干天然。
フェーデル(フェーデル・カポネ)
伯爵家の当主が使用人に手を付けて生まれた。
カポネの姓は騎士爵を授爵した際に伯爵家から出て新たに得た。腹違いの兄弟が数人いる。
黒髪に紺色の瞳。文句なしイケメン。
頭脳明晰、身体能力も優れている。
実は泣き虫で、イマイチ女心を理解できていないタイプ。
ミランダ
美しいもの好きの魔女。300年以上は生きているが、正確には数えていない。
薬作りが趣味で森に店を構え、人間に売っている。秘薬は気に入った者にしか売らない。
男を見る目がない。世話好きなので手の掛かる人間を見ると心が疼く。
料理は苦手で自分では買い食いしかしない。たまに薬草はそのまま齧る。
ベラルド・アドルノ
アドルノ子爵家当主。成人直後に両親が死に、急遽領主になる。
かつてはサラサラの金髪にスマートな体躯、碧眼が自慢だった。自らの美しさを鼻にかけ、貴族令嬢に粉をかけまくって普通に嫌われていた。
金欲しさに魔女を騙し、結婚式の最中に呪われる。髪は抜け落ち、身体は贅肉に覆われ、足だけが細いのが逆にキモい。
意識改変の呪いが解かれた後は自らの醜さと、これまでの言動から周囲の目が怖くなり、外に出られなくなる。平民で外に出られないイコール、普通に死ぬ。
キアーラ・アドルノ
アドルノ子爵夫人。元は裕福な伯爵家の娘。
かつては豊かなピンクブロンドにエメラルドグリーンの瞳。光り輝く白い肌が自慢だった。
最高のウエディングドレスの為に魔女を騙し、結婚式の最中に呪われる。髪は縮れ、身体は肥え太り、魚の目に豚の鼻、出っ歯で口が閉じ切らない。
意識改変の呪いが解かれた後は鏡やガラスなど自分が映り込む全ての物を壊して周り、発狂して割れた窓から転落して死ぬ。
ガスパレ・アドルノ
アドルノ子爵家長男。作中、容姿の描写もされなければたいした活躍の出番もない可哀想なモブ。
両親が犯した罪により、生まれながらに呪いを背負っている。性格は怠惰で横暴。
彼も巻き添えを食っただけだからと、後にミランダにより呪いは全て解かれる。しかし性格は生まれ持ったものでまともな生活能力はなく、取り戻した美貌を生かして男娼になる。
案外その後の暮らしはエンジョイしている。
パウロ
アドルノ子爵家家令。めちゃくちゃ仕事ができるスパダリ系おじい。
様々な知識をエルヴィアに授ける。
一時期胸の病を患い結構ヤバかったが、魔女の秘薬ですっかり元気に。白髪も心なしが減り肌艶が増し、スパダリ度がマシマシに。
アドルノ子爵家がなくなり王領になった後は、王家の管財人の元でバリバリ働く。王城からも引き抜きの声が掛かっていたりする。
エルヴィアの子供が生まれるまで普通に元気。たまにエルヴィアが転移して会いに来てくれるのを楽しみに待っている。
侍女長
作中名前が出てこないのが申し訳ないレベルでとても良くしてくれた人。没落した貴族家の令嬢。先代領主が拾ってくれた恩義を感じている。
いつも厳しい顔つきでエルヴィアの令嬢教育もビシバシ扱かれたが、愛故だとみんな分かっている。
パウロと共に王家の管財人の元でバリバリ働く。
たまに会いに来てくれるエルヴィアとは今なら横並びで座って一緒にお茶出来るので実はそれが嬉しい。
イサイア・ベルモンド
ベルモンド公爵家の次男。きらきらしい金髪に若干ネチャっとした甘めの顔。
優秀な兄と比較されて育ち、拗らせた。
自分より小柄なフェーデルに剣でも負かされ、学業でも負かされたことでコンプレックスをごりごりやられた。
親のコネで騎士団に放り込まれたが、実家の権力と金の力をチラつかせて好き放題やる。城下町で悪いこともやりまくる。その際吸っちゃいけない草にも手を出す。
商家の悪事のついでに断罪されてとうとう実家からも縁を切られ、鉱山労役行き。
キツイ仕事をするよりはと自ら進んで「鉱山の姫」になる。チヤホヤされて案外快適。いつか王都に返り咲いてガスパレと同僚になる……かも。
ジャーコモ・ベニーニ
悪徳商人。人身売買や違法薬物などなんでもござれ。若い妻を娶ってはあれこれやってダメにしちゃう。
一部ではわがままな娘に対して「そんなこと言ってるとジャーコモの嫁にやるよ!」という、お化けや鬼的なスケープゴートに使われている。
王都の権力者ともパイプがあり、必要悪的な感じでデカい顔をしていたが、流石にやりすぎて王様にもバレちゃったのでお縄に。