表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

初実戦

「はぁ、はぁ、はぁ…」

(まずいな、全く闇のマナをコントロール出来ない)

元々、闇のマナが恐れられる理由はその力が強大な事は勿論のこと、その制御面での危険性も理由の一つだ。

(本来、魔術師を目指すやつで2年やそこらからマナのコントロールを始めるようなやつはいない。ただでさえ、そこで差がついちまってる…だけど、闇のマナなら制御さえ出来ればその差を充分埋められるはず!)

「ただなぁ~、それが出来るようなら苦労しないんだけどなぁ…。」

(どうしても思ったところに魔力をぶつけることが出来ない…いや…待てよ?わざわざ一方向に放つ必要はなくないか…?)

「よし!!そうと決まったら特訓だ!!」


ー2年後ー

「荷物はちゃんと持った?忘れ物してない?」

「大丈夫だって、母さん!」

「グオン?」

「なに!!??」

「気をつけていってらっしゃい」

「…ありがとう、いってくるよ」

ギィィィバタン!

(さぁ、家を出たのはいいものの結局使えるようになったのはあの技だけなんだよぁ…)

「考えても仕方ないか!よし!行くぞー!」


「ですから、試験は受けれません」

「え!?」

「我がエイルファス学園では村長や、領主からの推薦が無ければ試験を受けることが出来ないんですよ」

「な、なにぃぃぃぃぃーーー!!?」

「残念ですが、お引き取り頂くしか…」


町を歩きながら、

(ま、まずい、このまま試験すら受けずに帰るわけには…)

「きゃー!!」

(!!?)

「大通りの方から悲鳴が!?」

グオンが急いで大通りに向かうと大きな狼が住民を襲おうとしている。

「あれは…大嵐狼(ストームウルフ)!!」

(なんでストームウルフなんかがこんな町中にいるんだ…どの町にも防御結界が張られているはずなのに!!)

ストームウルフは風のマナが狼に宿り、突然変異した魔物のこと。魔物とは魔力が宿り、人間に害を与えるもののこと。

「助けるしかねぇ!!おい、狼野郎!こっちだ!!」

向きを変えてストームウルフがグオンの方をに走っていく。

(よし!注意がそれた!後は人のいない所へ誘導する!)

「はぁ、はぁ、ぜっ、はぁ」

急にグオンが立ち止まった。

「よし、はぁ、ここなら、誰も、巻き込まずに済む。2年の特訓の成果見せてやるよ!」

闇の魔力がどんどん膨れ上がっていく。

「喰らえ!!ブラックバーストーー!!!!」

辺りの道や建物を巻き込んで大きな爆発が起きた。ストームウルフは吹き飛んだ衝撃で気絶している。

「はぁ、はぁ、ど、どうだ!」

ピィィィィィィィ!!!(笛の音)

「こっちだ!こっちにストームウルフが逃げて行ったとの通報があった!」

「やばい!早く逃げないと!」

グオンは慌ててその場を去った。


ー近くの柱の裏ー

???「…ほう、面白いやつがいたもんだなぁ~」


「人が助けれて良かった…でも…」

(人助けが出来たのは良かったけど!一番大事な問題何も解決してねぇぇーー!!)

スタッ!

「!?」

???「なぁ、お前…エイルファス学園に興味ないか?」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ