劇場版「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は名作であり、映画館で見るべきであるという話
皆さんは今、日本全国で上映されている日本史上最高傑作の劇場アニメーションをご存じだろうか?
もちろん知っている?
いいでしょう。
では、答え合わせをいたしましょう。
正解は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」です。
……え?
違う作品を想像していた?
それもいいですが、ここでは忘れましょう。
ここからは、日本史上最高傑作の劇場アニメーションは「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」であるということでお話を進めていきます。
異論は認めません。
違う意見をお持ちの方はご自分でエッセイでも書いていてください。
さて、ではなぜ私がここで「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の話をするに至ったかをお話ししましょう。
簡単な理由です。
映画館に見に行き、そして号泣したからです。
それはもう、人には見せられないくらいの顔になるほど泣いていました。
え?
映画を見て泣くくらいほかの作品でもある?
そうかもしれません。
確かに、そういうことはあり得るでしょう。
ですが、違うのです。
きちんと理由があるのです。
この「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という作品のことを皆さんはどのくらい知っているでしょうか?
この作品はまずは原作となる小説が登場し、そして、TV放送されたアニメーションがありました。
さらに、その後に劇場版が製作されて上映されているのです。
そのため、この作品のことをご存じの方も多いのではないでしょうか。
つまり、この作品を映画館に見に行くのは原作やアニメをすでに知っている人であるということになるでしょう。
すでに登場人物やストーリーを熟知しており、なおかつ、その後の展開として劇場版があるのです。
それまでこの作品に触れあってきたことで、より感動するのではないでしょうか。
ですが、私は違いました。
原作もアニメも一切知らなかったのです。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」というのが人名であるというのも、映画を見に行く前日に知ったくらいです。
いえ、実際に見るまでは人間ではなく人形であるのだと公式サイトを拝見して誤認識していたくらいです。
まったくの見当違いでした。
しかし、それでも号泣した。
それはいったいどういうことでしょうか。
つまり、この劇場版は原作やアニメの知識を一切持たない者に対しても、単体で非常に完成された物語を提供してくれたのです。
そして、その内容は一貫して心を揺さぶるものでした。
涙が止まりませんでした。
なぜ、一切の知識を持たない私が急に映画館に行ってみることになったのか。
これもごくごく単純な理由です。
知り合いの女子高生に「絶対に泣くから見るべきだ。見ないのは人生の損だ」と熱く語られたからです。
どうやら、その子は何回も映画館に足を運んでいたようですね。
私はそれに一切誘われなかったので、一人で見に行ったのですが……。
まあ、ボロボロ泣いている姿を見せなかっただけでも良しとしましょう。
さて、結局お前は何が言いたいのか、という突っ込みが入りそうですね。
単刀直入に言いましょう。
この劇場版「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見ていないすべての人は今すぐ映画館の予約を取りましょう。
見ないと人生の損です。
間違いありません。
え?
映画館で観なくても、そのうち円盤になる?
家で見るからそれでいい?
甘いですよ。
甘すぎます。
あれは映画館で見なければ最高の感動を得られません。
もしもあなたが外界の音を遮断できる豪邸なり、完全防音室なりをお持ちで、そこで映画を集中して視聴できるというのであれば百歩譲ってそれもいいでしょう。
ですが、そうではないというのなら映画館に行くべきです。
あれは外界のすべての音をシャットダウンし、暗室の中で、最高の音響を使っている映画館でこそ、もっとも素晴らしい作品となるのです。
円盤になってからでは「もう遅い」のです。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は上映が開始されてからもうかなりの期間が過ぎています。
そろそろ上映が終わる映画館も増えてくることでしょう。
制作会社の京都アニメーションの痛ましい事件もあります。
それこそ、本当に二度とあのクオリティの作品は見られない可能性もあるのです。
というわけで、見たことないよ、という人は本当に映画館に見に行ってください。
見たことがあるよ、という人ももう一度、二度、いえ、行けるだけ何度も足を運ぶのもいいでしょう。
「もう遅い」を笑えるのは小説家になろうの中だけです。
手遅れになる前に、最高の作品を堪能することをお勧めします。
涙をふくハンカチとティッシュだけはしっかりと準備していくことをお忘れなく。
お読みいただきありがとうございます。
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